マレーシアの女子刑務所
2019/05/02
祖母がまだ幼少の頃
マレーシアに住んでいた時の話。
たくさんの子供を養う為、
近所の女子刑務所に日雇いに出ていた曾祖母。
ある日とつぜん、
生理が止まったきり来なくなった。
心当たりは無いそうだが、
お腹が大きくなってきた上、
ぶっ倒れてウワゴトを言うので、
山に住む祈祷師の所まで祖母が背負って行った。
(医者に診て貰っても原因がわからなかったそうだ)
祈祷師のおばあさんに見せると、
妊娠していた死刑囚を絞首刑にする時、
地面に敷くワラを用意する仕事を曾祖母がやった為、
死んだ死刑囚が曾祖母に胎児を背負わせてしまったとのこと。
普通に考えたら一種の想像妊娠だと思うんだけど、
でも当の曾祖母はそのことを知らなかったみたい。
(死刑囚でも妊娠がわかれば出産を終えてから刑が執行されるし、
そもそも曾祖母は刑には立ち合わない)
祖母が後に刑務所に確認したら、
本当にそうで大層騒ぎになったらしい。
結局、身体を清めるお払い的なことと
修業をしたら一月で治った。
そしてついでに祖母の未来について
予言までしてくれたそうだ。
曰く、自身は息災で長生きするが、
常に誰かの病床の面倒を世話するだろう。
…曾祖母は後に早くに病気に倒れ長く介護を要したし、
祖父も定年頃癌になり現在はパーキンソンも出て、やはり要介護。
祖母は気も若いし元気。