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加護と呪いの石

2019/05/01

去年の9月初旬の話。
自動車の免許取ってもう2年、だいぶ運転にも慣れてきた頃。
ちょっと県境の途中まではそう険しくない山にでも一人で行ってみようかなーと、
土日を利用して行ってきました。
子供の頃、親父とマイタケ取りに行ったのを思い出しながら道を探し、
それっぽいところを見つけて、
てきとーに車を止めて(まあ誰も来ないしね)登り始めました。
1時間ぐらい歩いたところで、自分の運動不足を思い知りました。
何せ免許取ってからほとんど歩かない・自転車も乗らなくなったで、
そりゃ当然だろうなと。
そう思いながら登っていると、別になんでもない普通の登り道、
とは言っても当然舗装された道路じゃないことは確かなんですが、
普通なら絶対何も起こらないような、なだらかな道で足をひねって体勢を崩し、
横にある沢の方へ転落。
転がりながら最後に落下して、岩場らしきところに激突。
そのまま気絶して、気がついたのがもう午後3時をまわったところ。
30分ぐらいかな、その間に夢っぽいのを見てたんだけど、ここからが不思議体験。
突然目の前に竜が現れた。
ヘビみたいなのではなく、トカゲかイグアナの前足を発達させたよーな、
言ってみれば西洋風の竜。
何か悩みがある様子で。
いわく、
「君が寝てるそばの沢をちょっと下ると、
ものっそい枯れ葉とゴミが詰まってるんで、なんとかならないかなあ。
それからさらに下ると古タイヤ落ちてるから、処分してほしいな」
とのこと。
ここで目が覚めて、捻挫した足引きずりながら沢を下ると該当箇所発見。
ふらふらしながら撤去して、さらに下る。
タイヤ発見。
大量にあったら恨んでた所だけど1個だけ。これなら何とか。
っていうところで急に眠くなり、再び夢を見た。
「ありがとう。君はとてもいい人だね。お礼にこれをあげるよ。
これは加護と呪いの石。持っていれば大抵の悪い物は寄ってこないよ。
かわりに、外的な運気や機会までも寄せ付けないから、使い方は自分で考えてちょ。
そんじゃね」
起きたら夕方近く。ケツポケットには乳白色の小石。
仰向けだったからケツがいてぇよと。
なぜか捻挫がすっかり治ってて、服の汚れも取れてるマジック。
もう暗くなるし、タイヤ転がしてそのまま帰ったとさ。
沢づたいに下ったら、めっちゃ近くやんけorz
後日、近所のお寺の“見る”ほうに長けた住職の奥さんに、
「なんかもすぬごい物を持ってるね、一体何なん?」
って、会うなりいきなり言われたもんだから、
嘘っぱちでもないと思うんだけど、なんじゃろねこの石。
肝試しに行くときぐらいは使えるのかしらね。

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