緑色の光
2019/04/25
小学校低学年のころ、自分・弟・弟の友達の三人で、
自宅で遊んでいたときのこと。
かくれんぼか何かをしていて、
亡くなった祖父母が使っていた部屋をのぞいたのです。
数年前から使われていない部屋は薄暗いはずなのに、
そのときは緑色の光に照らされていました。
きらきら綺麗なその光におどろいた自分は、
弟とその友達を呼んで、部屋の中に入りました。
光の正体は、部屋の奥に浮かぶ緑色の球体でした。
サッカーボールくらいでしょうか。
緑の光を発する球体が、部屋の奥にあるのです。
あんまり綺麗なので
「お母さんにも見せよう!!」
と、三人で台所にいる母のところへ走っていきました。
けれど母を連れて戻ると、
部屋は薄暗いいつもの部屋に戻っていました。
がっかりしている自分たちに、
母は何を見せようとしたのか聞きました。
「緑の綺麗な光があった!」
そのあとに続けて、
自分は
「その中に小さい龍が居た!」
弟は
「角が2本ある、鬼みたいな何かが入ってた」
弟の友人は
「怖い顔したなにかが入ってた」
と言いました。
母と、後で話を聞いた父は、
「きっと、お前たちを守ってくれてる者なんだろう」
と言い、その部屋を子供部屋にすることになりました。
これにより自分と弟は(二人一部屋とはいえ)自分の部屋を手に入れたので、
あの緑色の光には感謝しています。