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何かのヌシ

2019/04/20

4~5年前、山口県の萩に一人旅して、
長州候ゆかりの石灯籠がずらりと並んだ史跡に行ったんだけど、人気はなく、
奥の方で何の気なしに砂利を踏み分けてジャリっと前に足を踏み出したら、
数m先の縁にいる何かの生き物が
『しまった!!見つかった!!』
という狼狽の気を発したんだよ。
お互い緊張感の中、数秒対峙したんだが、何だ?!
と思い駆け寄ると、その生き物も慌てて縁と砂利の隙間に潜ってしまう。
かろうじて見えたのは、
赤い色をした7~10cm位の蟻だかオケラだかの尻の部分。
(虫って頭、体、尻に分かれてるでしょ。その尻の部分に似ていた)
だけどそんなデカイ虫見たことないし、
全長15~20cm位で体毛も生えてるし赤黒いし…。
何だこれは?という好奇心で、
手近の小さい枝とかで引きずり出そうとするんだけど、頑なに身を縮めて出てこない。
もっとしっかりした枝を持って来ようと、
目を離さないように気を付けて4~5mか離れて戻ってきたら、まさにかき消えてた。
あの強力な
『しまった!見つかった!!』
の狼狽の思念、はりつめた緊張の思念といい、何かのヌシかと思った。
あれ何て虫なんだ??

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