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春から夏

2019/04/19

自分が小4か小5の頃の春から夏の短期間に体験した話で、
ただ見ただけってのも多いから、そこの所はご了承願います。
初体験は春先の出来事だったんだけど、
自分の部屋でグダーってしてたら、
なんだか夏の陽気のように部屋の温度が上がった気がした時、
隣の部屋の引っ越しの荷物らしき物がすりガラス越しに見えて、
「荷物あんな所あったっけ?」
と目がとまった。
そしたら、荷物がふわっと浮き上がってブルブルって揺れたと思ったら、
不釣り合いに細い手足らしき物が生え、
箱の形をしてたのにいつの間にかダルマのような容に変わっていた。
まるで手足の重量で重くなったように、
その浮いていた箱だかダルマだかがゆっくりと足が床に着いた刹那、
細い足で支えきれないのかバランスを崩して、
自分の部屋の障子にものすごい勢いでぶつかって来た。
ぶつかる反動で元居た位置に戻って、
またその場でバランスを崩してぶつかって来る動作を繰り返して、
段々ぶつかる威力が上がってきたと思ったら、
ガラス障子がグニャって歪曲して、
まるでゴム板を押すみたいに柔らかくなってて、
しかもぶつかる瞬間に紫色の電流が障子に流れたみたいな、
電流状のものが流れスパークしたように見えた。
一連の動作を何度か繰り返し、反動で元居た位置に戻るときに、
足元のバランスを完全に崩したように尻もち?をついたと思ったら、
元の位置で元の形状に戻っていて、
何もなかったように急に静けさ(ぶつかる時に物凄い音がしてた)が戻った。
初めての経験と、
自分が見るTVとかで出てくる霊体験のそれと違う出来事に、
しばし呆気に取れれていたが、
確認しようと思い襖を触ったが、やはり硬い。
恐る恐る襖をあけると、
ガラス越しに見た引越しの箱が確かにあり、
「ああ、荷物あったんだ」
思った。
今の出来事が本当に起きたのかを確認しようと、
1階の台所にいる母(自分の部屋は2階で台所の真上で音が漏れる)の元に行ったら、
大きな音がしたのに平然としてる母を見て、
まさかと思いながら
「今自分の部屋で大きな音したよね?」
と聞いたら、
「なにいってんの?」
との返事。
何だったんだろうと思いながら、
やはり怖かったので忘れようとした。
しかしその日以降も、
・玄関の両サイドのすりガラスの片側に人影が映り、
庭いじりが好きな母かと思ったが、
歩いてるはずなのに体が揺れてない。
・夜寝ようと自分の部屋に戻ったら、
電気を消してるはずなのに妙に明るく、
ふと天井を見ると紫色のモヤがかかっていて、
本来あるはずの蛍光灯が覆い隠されていて、
そのモヤのうねりをよく見ると、
白いワンピースの白い若い女性の様な形になっていた。
怖くなり、部屋の襖を閉めて家族のいる居間に猛ダッシュで戻った。
・自分の部屋からトイレに行こうと部屋を出ると、
直線と曲線だけで構成され、
まるで積み木のようなリボン付の帽子をかぶった少女が、
(人間の形をしてないけど直感でそう思った)
あたかも自分を見るように立っていたりと、
不思議な体験をした。
毎日その手のものを見てた訳じゃないから、
オチに成るのか分からないけど、
その年、庭に生えていた木があったんだけど、
大きくなり過ぎて庭の周りの植物の養分を取りすぎるってことで、
切る話を親が進めてた。
夏に木を切る時に、
母が自分の件もあるので塩で清めたらしく、
その頃を境にまったく見なくなった。

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