窓が10cm程開いている
2019/03/15
友達のお兄さんの体験談。
(聞いたのが、もう15年前程なので記憶曖昧。スマソ)
そのお兄さんは九州の某大学の剣道部。
大学の体育会系というと、上下関係はかなり厳しい。
その夏の合宿中での出来事。
部屋は学年毎に別れてたのだが、
毎朝4年生の部屋の窓が10cm程開いているという。
窓はサッシ(横開き)+障子という形になっていたらしい。
毎晩閉まっているのを確認しているのに、
朝になると決まって10cm程開いているので、
誰かのいたずらかと思った4年生は、
1年生の一人に一晩中窓を見張っていろと指示した。
最後の晩、その1年生一人を残し、
皆はどんちゃん騒ぎの宴会。
見張りをさせているのを、
翌朝思い出した4年生が部屋に戻って見ると、
見張り役は、きちんと正座をして窓を見張っている。
窓は、やはり10cm開いていた。
「おい。どうだったんだ?何か分かったか?」
と声を掛けた瞬間、
こちらを振り返る事もなく、返事をする事もなく、
見張り役の学生は、すくっと立ち上がり、
窓を開け、すっと窓から身を投げた。
それからはその合宿所の4年生部屋は立ち入り禁止になった。
見張り役の人が何を見たのか、
見張り役がどんな顔をしてたのか分からないままなんで、
なんとなく、気になる怖さでした。