ネット上に存在する不思議で怖い話を
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お菓子を食べていた

2019/03/08

昔、お盆休みに実家に帰って、
レポートしながら母の買ってきてくれたお菓子を食べていた。
親戚が集まっていたけど、
皆街に買い物に出掛けていた。
でも庭を見ると女の子が一人でしゃがんでいる。
浴衣姿の幼稚園くらいの子供だった。
雨が降りそうだったので縁側に呼ぶと、
女の子は縁側の猫の尻尾で遊んでいた。
あはははと笑って
「猫ちゃん」とか言っていた。
名前をきくと「きみちゃん」と答えたので、
クッキーをあげると3つ食べた。
喉詰まるかもと思い、
「お茶持ってくるから」
と一旦台所に行って
麦茶を持って行ったらいなくなっていた。
あり?と、母が二階にいたので
私はてっきり従姉妹の娘だと思いこみ、
「はとこちゃん来た??」
と聞いた。
母は布団を出しながら
「はとこは皆と買い物に行ったよ」
「じゃあ今縁側にいた子誰かな」
両隣は留守だし
距離もあるから子供は来られない。
わからないまま次の日に墓参りに行き、
墓石の裏を見たら『昭和○年キミ子四才』とあった。
祖母の妹だった。
あの子がキミ子ちゃんかはわからない。
でも母に話すと、
毎年縁側にお菓子とお茶を供えるようになった。
ごめんあんまり怖くないな。
でも霊ってあんな普通にお菓子食べるのかと今でも疑問だ。
クッキーのサクサク音とか、
小さく「おいしい」って言う声もちゃんと覚えてるのに。

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