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四階のベランダ

2019/02/26

私の兄の話です(実話)
当時私の兄は両親と同居していて
仕事は3交代の仕事でした。
1番方(早朝~昼3時頃)
2番方(2時~11時頃)
3番方(9時~明け方5時頃)
といったローテーションで仕事をしてました。
社宅から仕事場まで歩いて数分のところでしたので、
兄は徒歩で通勤してました。
ある夜の2番方帰りのことです。
仕事場から自宅まで下り階段が続いていて、
自宅までたどりつくまでに数棟の社宅がありました。
下り階段を下っていて、
何か兄は見られているよな感覚に襲われたそうです。
自宅の手前の社宅(付近の社宅はおおむね5階建ての鉄筋でした)で
なにかすごく異様な感じになったそうです・・・誰かが見てるみたいな。
で、兄はその棟のベランダを見ました。
すると、4階のベランダから体を乗り出して
ジーーーっと兄を見ている人がいたそうです。
兄は
「あ・・・○○さんか・・・」
と、顔は知ってるけれど話はしたことは無かった人だったので
そのまま知らん顔して通り過ぎ自宅へ帰りました。
で、自宅へ帰って兄は食事をしながらテレビを見ていたそうです。
そのとき母が兄に言ったそうです。
「あんた2番方で知らんと思うけど、
今日の昼にね○○棟の○○さんが自宅で首吊り自殺したとよ」
兄は愕然としたそうです。
ベランダから見ていた人それは母が話したその人だったのです。

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