ネット上に存在する不思議で怖い話を
読みやすく編集・修正してまとめました

本文の文字サイズ

マンション暮らし

2019/01/17

俺が小学校から住んでいるマンションは
4LDKで5万5千円という格安。
同じマンションでも一番広い部屋で、
この安さは何かあって当然だよなぁ…
ということを今更になって痛感している。
最初に「あれ?」と思ったのは小学校3年の時だった。
今は家庭を持って家を出た兄貴達も一緒に暮らしていた頃。
まだ小さかった+部屋が足りなかった為、
俺は自室を持たせてもらえなく、
両親と布団を並べて眠っていた。
その日はオヤジ様が当直で家には俺とオカン、
兄貴達しか居なかった。
布団につき、ウトウトしていると
どこからとも無くオルゴールの音が微かに聞こえた。
夏だったので、暑くて窓を開けっ放しにしている
違う家のどこからかだろうと思って
対して気にはしていなかった。
今も昔も寝つきの悪い俺は30分ほどウトウトしたままだった。
ウチの母は眠る時に光熱費節減の為にクーラーは消していた。
(兄貴はそんなこと知ったこっちゃないバリに朝までガンガンにつけてた。
しかも着ている布団はクーラーで冷える所為か毛布だった。
ざけんな《゜Д゜》ゴルァ!)
そろそろ暑くなってきたのか、オカンが窓を開けに起きた。
そう、窓は閉めっぱなしになっていたのだ。
外の音、それもオルゴールのような小さな音が
閉めっぱなしの窓をくぐって部屋まで届くはずがない。
ちょっとだけビクーリした俺はオカンに
「なぁ、オルゴールの音聞こえへん?」
と聞いたが
オカンは気にする様子もなく
「そんなん聞こえへんわ」
と言ってサッサとまた寝てしまった。
俺はビビリながら
「いや、そんなはずはない…。
きっとちょっとオルゴールの音が大きいだけなのだ!」
と決め付け、確認するために外に顔を出した。
…聞こえない。
部屋に顔を戻し耳をすませると聞こえる。
………???(((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
もう一度外に顔を出して今度はよ~く確認。
…聞こえない。
顔を戻す。
…聞こえる。
一瞬兄貴かと思ったが
ウチの兄貴がそんなメルヘンなものを持っているはずもなく、
しかもすでに就寝していた。
小さかった俺はそれだけで半べそかきながら布団に戻り、
震えながら眠った。
しかしこれはこのマンション暮らしをしていくに当たって、
全然怖くない部類の話になっていくのだった。
俺の次はオトンだった。
俺が厨房に上がり、兄貴が家を出た頃。
俺は夏休み中で、兄貴が出て行ったことで
持たせてもらった自室で熟睡中だった。
今では考えられないが、俺は良く面倒臭がって
部屋着のTシャツ、ジーパンで寝ることが多かった。
しかしその日は珍しく短パン、Tシャツで眠っていたのだ。
目が覚め、喉が渇いたのでお茶でも飲もうと居間に行くと
居間の隣の部屋(オルゴールが聞こえた部屋)で
オヤジが手持ちのLDを手入れしている所だった。
俺が自室から出てくるところを見ると
オヤジはビクーリした表情で
「お前、今トイレ行かんかったか?」
と聞いてきた。
当然俺は眠っていたので
「いや、部屋で寝てたけどなんで?」
と聞いた。
部屋には大きなテレビが置いてあり、
テレビは丁度消されていた。
消されたテレビは鏡のように景色が映る。
オヤジは部屋の入り口に背中を向けていたが、
テレビには部屋の入り口と居間が見えていた。
トイレは居間の隣にあるので
どうしても居間を通らなければならないが、
その居間を俺の部屋のある方向から
ジーパンをはいた人が出てきて
トイレに向かうのをテレビ越しに見たそうだ。
しかし俺はトイレなどには行っていない。
仮に行ったとしても、
先ほど書いたように俺はその日着ていたものは
短パンにTシャツ。
ジーパンははいていなかった。
勝手に家に入ってくるような不躾な友達は居ないし、
入ってきたとしても居間のすぐ隣に玄関があるので
家に入ってきたら当然オトンにも見つかる。
何だよ、また怪奇現象かよヽ(`Д´)ノウワァン!
と思ったが2つとも実害がないので
そのままほって置くことにした。
その他にも、眠っていたら
いきなり○zの音楽が聞こえ、
起きたら勝手にCDプレイヤーが起動していたり
(俺は寝起きが物凄く悪いので
怖さよりも起こされたことにより怒りが先に来て
CDプレイヤーのコンセントを思いっきり引き抜いてそのまま寝た。
翌日になって俺なんか怖い体験してんじゃん!と青くなった)
金縛りにあったりと厨房になって
一気に心霊現象が増えてきた。
しかし、基本ビビリな俺は
「いや、ほれ、CDとかは
トラックのトランシーバーとかの電波で
よく誤作動起こすっていうし、
金縛りは体が起きてて脳が起きてる状態だからって良く聞くし~。
心霊現象も思春期のナントカで起こるってのも聞いたことあるぞ!
ウン、きっとそうだ!っていうか、そうであって下さい_| ̄|○」
と1週間に2、3日という割合で金縛りにあっていたにも関わらず
騙し騙しで過ごしていた。
しかし、その日はいつもの金縛りと違っていた。
いつものようにいきなりパチリと目が覚め、
「あぁ…まただよ…またこれから金縛りにあうんだろうな~」
と慣れはじめていたこともあって、
わりと余裕をブッかましていた。
10秒ほど経ったら、
いつものように体が動かなくなり、金縛り状態に。
「はい来ました~。来ましたよ~。早く寝ましょうね~。
良い子は寝る時間でちゅよ~」
とビビリ半分、自分に励まし半分で
冗談めかしたことを考えていると
いきなり体が引きずられた。
いつもと違う現象に
「はい!?∑(゜ロ゜;)」
と一気に血の気が引いた。
金縛りはいつものことだったが、
体を引きずられるなんて初めてだよ…
聞いてないよママン…。・゜・(ノД`)・゜・。
そうこうしているウチにも
体は足のほうから引きずられている。
一気に引きずられるのではなく、
本当に人間が俺を引きずっているように、
ズルッ ズルッ
と足を持ち直すような間があって引きずられていた。
流石にこのままじゃヤベェと思い、
一心不乱に心の中でお経を唱えると
引きずられることも金縛りも解け、
またいつもの日常に戻った。
いい加減呑気な俺も怖くなり、
暫くは電気を消して眠れない日々が続いた。
しかし、これまで俺自身は幽霊を見たということもなかったし、
高校を卒業した辺りから金縛りも減ってきていたので
かなり安心していた。
甘かったでつ。_| ̄|○
高校を卒業して、
フリーター生活2年目になった時のこと。
俺はいい加減実家(っつーかマンション)を出れば良いのに
手取りが少なかったのと遊ぶ金が生活費に消えていくのが嫌だったため、
一人暮らしをしていなかった。
夜中、いつものように寝ていると
久し振りにパチッと目が覚めた。
厨房、工房の時ならいざ知らず、
働き出してからはそうそう金縛りになることも無かったため、
完璧に油断していた。
何の疑いも無く
「あ~ぁ夜中に目覚めちゃったよ…起きてPCでもしようかな~」
などと考え、体の向きを窓側から部屋側に向けた。
俺のベッドはロフトベッドで、
丁度ベッドの真横に部屋の蛍光灯がある。
古いマンションなので、部屋の電気はスイッチではなく
ヒモを引っ張るタイプのものだった。
その蛍光灯とベッドの間に
見知らぬ婆ちゃんの生首が浮いていた。
寝起きの悪い俺は現状を理解出来ず、
「ハァ?(゜Д゜)ポカーン」
という感じだった。
「何で知らんババァがここに?」
「っていうか何で首から下が無いの?」
という疑問が頭に浮かんだが
思考が上手く回らなかった。
その生首婆ちゃんはコチラに気付いたのか
3秒ぐらい目があった。
えぇ、思いっきり睨みつけられましたよ…。・゜・(ノД`)・゜・。オイラガナニシタッテイウノ…
しかし何もする様子もなく、スーッと消えていった。
いきなり消えたので
「????」
から
「!!!!」
に変わり、飛び起きて部屋の電気を付けたが
当然のようにそこには何もなかった。
漸く寝ぼけ頭から覚醒しはじめると、
「アレってもしや世に言う幽霊さんとかいうやつでは…」
ということに気付き、やっと(((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル。
我ながら遅い、遅すぎる。
そこからまた寝なおす勇気などなく、
仕方無しに朝までPC、
また電気つけっ放しで眠る日々が1週間ほど続きました…。_| ̄|○
そんな話を逐一報告していた友人には
「藻前絶対そんな部屋早く出てった方が良い。っつーか引っ越せYO!」
と言われていますが、
俺は今でも元気にそのマンションに住んで
毎日その部屋で寝起きしていまつ。ヽ(´ー`)ノ
でも元気です。無駄に。
15年間同じ所に住んでて
ちょっと困ったちゃんな現象に遭いますが、
このマンションで幽霊見たのは1回だけなので
全然OKだと思うのですがどうでしょう?
家の周辺に神社と教会があるのでその所為かな~?
とは思うのですが…。

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

人気の投稿

人気のカテゴリ

RSS