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正しい対処法

2018/12/29

よく、TV番組で霊と
コンタクトをとっている霊能者がいるけど
オイラはあれを見て
すごく不思議に思っていたんだ・・。
だってオイラが出会うシュチエ-ションでは
オイラはいつもただの傍観者でさ、
話しかけられたりとか
追いかけられたりなんて事も一度もなかったし・・
まるで流れる雲を見たり、
突然現れる虹を見るように
それはただの「現象」でしかなくて、
何かをアプロ-チされたり
コンタクトがとれるなんて事はなかったんだよね・・
でも・・その晩は違っていたんだ。
竿を持って座っていたらいきなりステ-ジが変わった、
それもまるで周囲からの刺激に
身体が反応するなんてレベルじゃあなくて
オイラの身体そのものが一本の神経になったように・・・
全身の毛の一本々々が立つのが解った。
「ウッワァ~、やっべ-!!」
と思いながら、
直ぐに竿をたたんでしまおうと思って
視線を動かしたその瞬間、
オイラから10m程離れた湖面に
スッと動く姿が眼に入ったんだ。
日本髪ではなかったけど
時代を感じさせるような着物姿の女性・・
オイラに見えるのは横からの姿で、
女性は真っ直ぐ前を向いて
水の上を滑るように進んでいた。
その姿のあまりにも生々しい存在感に
オイラの思考回路がパニクッた・・
「ん、ん~!」
っとつい、あげそうになった悲鳴を押し殺したつもりが
それは唸るような声になって出てしまった。
その時ありえない事がおこったんだ、
オイラのその声が聞かれてしまった。
一度オイラの前を通り過ぎたソイツが・・・
立ち止まってクルッと振り返ったんだ。
「ア~!!!!!!」
今度は本格的な悲鳴になった、
全身の筋肉がいや全身が固まって
一つの個体になってしまう程身体が固まった。
だけど本当の恐怖はその直後だったんだ・・
オイラがあげた悲鳴と同時に、
その着物姿のヤツが10数m離れた
湖面から一瞬にしてオイラの目の前に移動して来たんだ・・
鼻の頭同士がぶつかるような距離までせまって、
宙に浮かぶような状態で
オイラをジ~ッと見下ろされる・その恐怖。
「アワワワ・・・・ワワ・・」
オイラは顎がガクガク鳴って腰が抜けて・・
その場にヘタリこんじまった。
そうしたら・・・
今度はその
「アワワワ・・・」
というオイラの出した声に合わせたように
ソイツはスウ-ッと、オイラから離れて行ったんだ。
と同時に、場のステ-ジもスウ-ッ・・と軽くなった。
この時の経験で得た事なんっすが・・
霊気を感じた瞬間はとにかく、息を止める事っすね。
ほんでそこからゆっくり少しずつ息を吐いていくと、
その場の空気が軽くなって行きますよ。
実際に見えているものがあれば
ソヤツもス-ッと消えていく時もありやす。
逆に
「ヒエッ!」
なんて悲鳴をあげながら
息を吸い込んじゃうとお持ち帰りになっちゃったりします。
どうも人によってその瞬間に息を吸い込む人と、
吐き出す人がいるようですがその違いは大きいでっせぇ。

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