ネット上に存在する不思議で怖い話を
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なんか寒い

2018/11/12

もう8年ぐらい前です。
当時私は中部地方N市の大学生でした。
ある夏の暑い日の夜、
(たしか全国的な猛暑だったと思います)、
お隣のK市に住んでいる友人宅に
当時付き合っていた彼女といっしょに遊びにいったんです。
それ自体は何事もなく、午前3時を回ったくらいになって
『そろそろ帰ろうかな~』
と思い、クルマを走らせました。
わたしは大学の近くに一人暮らしでして、
その大学というのは市内でも有名な3大霊園のすぐ裏手でした
(わかっちゃうかな?)。
車中での何気ない会話の中で彼女が、
彼女『わたし、霊感あるほうよ』
私『へ~。初めて聞いた。ウチへの近道は霊園突っ切るんだけどどう?』
彼女『それは知ってる。でも、止めようよ』
そういう彼女の制止も聞かず、
街道を左折して霊園へと入りました
(私は霊感なんてまるでナシ)。
(これだけで10分くらい違う。
すでに午前3時半くらいなので、ヤルことヤルためには早く帰らないとw)
街道を左折して少し経ち、
タバコを吸っていた彼女が無言で窓を閉めました。
私『タバコ吸うなら窓は開けてくれよー』
彼女『・・・タバコ消す。』
・・・
・・・
(無言。何か怒らせたみたい・・・霊園通ったのマズかったかな?)
・・・
・・・
彼女『ちょっと左腕が重いの。なにか引っ張られてる感じ・・・。』
私『(心の中で)えっ?』
彼女『大丈夫。ココ来るとだいたいなにかあったから。
とりあえず急いで。あと、ぜったい後ろ見ちゃダメ。』
後ろ見ちゃだめって言われても
バックミラーは見ないといけませんが。
とりあえずチラッとみたけど、私は当然何も感じません。
それから約10分くらいで霊園内を通過したのですが、
その間彼女は『寒い、寒い』といっており(当時は記録的な猛暑)、
家についてからも厳しい表情のままでした。
彼女『左腕と、体の左半分がなんか寒い。』
何度も言いますが、記録的な猛暑です。
そしてわたしは暑いのですが、エアコンはつけていません。
『オイオイ、ヤバくない?』
心の中でそう思いましたが、なにぶんわたしには何もないので
とにかく早く収まって欲しいと、
一生懸命彼女の左腕をさすっていました。
わたしも心臓バクバクです。
完全にビビッてました。
とりあえず平静を装うためにテレビをつけました。
画面ではB級の日本映画をやっています。
どれくらい時間がすぎたでしょう。
ふいに彼女が、
彼女『あ、やっと行ってくれた!楽になったよー、ありがとう。』
と言いました。
その瞬間です!
わたしの体の左半分が急に重くなったのは!
私『・・・なんか、オレの体が今度はおかしいんだけど・・・。』
彼女『え?』
寒いんです、なんとなく。
しかも左腕に鳥肌が立っています!
全身がなんかこう、ゾクゾクする感覚。
たとえて言うならば、
ものすごくいい曲を聴いたときに起こるあのゾクゾク感、
アレに近いんですが気色悪いと言った感覚です。
彼女『そっちにいっちゃったかも。あーもう!』
コレが憑依されるってこと?
憑かれるってこと?
ビックリです!
記録的な猛暑にエアコンをつけていない、
なのになぜか寒いという感覚!
そして体は汗ビッショリです。
私『どうしよう・・・?(怖!』
彼女『夜が明ければたぶん大丈夫・・・。今までも何度かあったけど。』
私『そ、そう・・?』
今度は彼女が私の体をさすってくれます。
わたしはというと、
左耳~左即頭部から左太ももあたりまでが
何かに覆われているような感覚、
右半身にくらべて、スッキリしない感覚でした。
そしてうっすらと夜が明けるころ、
突如として体が軽くなる瞬間があり、
急に熱波が襲ってきたかに感じました。
私『あ!いま、なんか抜けた感じがする!左側も軽い!』
彼女『そう?良かった・・・っていうか、たぶん今こっち・・・』
また?
そっちにいったの?
こんなことってあるんですか?
彼女『うん、でも平気。もうすぐ明るくなるし・・・』
時計を見ると4時半過ぎてました。
そしてまた一生懸命に彼女の左腕をさすっていると彼女が、
彼女『もういいよ。抜けたと思う。でもまだ注意して!』
私『・・・うん。でも・・・』
さっき気づいたんですが、
テレビ、音が鳴ってません・・・・・。
リモコンはテーブルの上だし、
二人とも触れないんですが。
しかしテレビの件は彼女は気づいてたみたいでして、
冷静にリモコンを手に取りボリュームをあげました。
彼女『テレビの音、急にならなくなったんだけど、
怖がらせるのもなんだし黙ってた。』
私『・・・さっき気づいた。チョッとビビッてた。』
彼女『もう大丈夫だと思うよ』
フ~(汗。
外もだいぶ明るくなってきたし、
ホントに大丈夫そう。
良かった~。
このあとは何事もなく、
とりあえず疲れたんで二人とも寝ました
(ヤルことやらずにw)。
そして昼ごろ起きて、
彼女『昨日は疲れたねー。
わたしはあーゆーとこ行くとたいてい憑かれます(笑)。
でも、あなたは初めてでびっくりしたでしょ?』
私『はい。スミマセン・・・もう、おもしろ半分で行動しません。』
彼女『またなんかあったらいけないから、今度来るときいいもの渡しておくね。』
私『なに?』
彼女『シルバーリング。魔よけの効果があるのよ。わたしのをひとつ渡しておくね』
私『おぉ!サンクス!』
とまあ、こーいった会話でその日は彼女帰りました。
でも、これだけでは終わらなかったんです。実は・・・・。
彼女は社会人・わたしは大学生だったので、
次に彼女に会うのは週末でした。
2~3日は何事もなかったと思うので、
たしか木曜日か金曜日だったと思います。
夜11時ごろ、いつものように就寝。
当時の私の部屋はフローリング7.5畳1DKで、
玄関を入って2mくらいの廊下で
左に流し台・右にユニットバス、
つきあたりにドアがあってその先が
奥に縦長のカタチの部屋という間取りでした。
部屋の真ん中よりチョッと先にマットレスを敷いて、
その真上に電灯です。
『さて、寝るか・・・』
普通にいつものように横になり、電気を消し、
(ものぐさな私は電灯から長い紐をだし、すぐ消せるようにしていた。)
就寝です。
・・・・・
・・・・
・・・
・・・
夜中、フッと目が覚めました。
何気なく左側を見ると、
部屋と廊下の間のドアが開いています。
『あれー?必ず閉めて寝るんだけどなー。』
エアコンの効きも悪くなるので必ず閉めて寝るドアが、
なぜか開いています。
まだ寝ぼけているらしくモウロウとした頭で考えながら
とりあえずドアを閉めるわたし
(ドアは部屋側に開くタイプ)。
そしてドアを閉めようとした瞬間、
『バン!』という音とともにはじき返されました!
『???(慌!』
何が起こった???
わけわからん!と思ったら、
あれれ?布団で普通に寝てました。
しかも左を見るとドアは閉まっています。
『夢・・・?たしかにモウロウとしてたし・・・?』
ここで冷静に考えるようになりちょっと恐怖心も出ていたので、
とりあえず電気をつけようと垂れ下がっている紐を引っ張る・・・
が、なぜか電気がつきません!!!
何度引っ張っても電気がつかない!
アレ?コリャヤバいんでは?
と思った矢先、今度はピシーッという音が
聞こえたと思ったら体が動きません!!!
コレが金縛り?ヤバいよヤバイよー!
オイオイ、窓閉まってるのにカーテン動いてるしー!!!
(ちなみにカーテンはエアコンの真下)
そしてなぜか視界は180度ある?
すべて見渡せます。
顔はうごかないのに。
その視界の左側(つまり室内ドア側)に、
白い影が見えます。
しかも向こう側がうっすら透けてます。
瞬間的に(直感的に)『女だ!』って思いました。
そしてそこで意識が遠のいたので、
あとは覚えてないです。
そして朝7時に目が覚めました。
電気OK,ドアも閉まってる!
昨日の夜中はいったいナニ・・・?
とりあえず支度してバイトに行きました。
バイトが終わってすぐに彼女に連絡。
すると彼女は、
すぐにシルバーリングを持ってこっちにくるといいます。
彼女到着。
そして彼女が言いました。
彼女『やっぱり早めに渡すべきだったねー。』
彼女『あの時いわなかったけど、
帰るときもずーっと不気味な感触があったの、あの部屋。』
彼女『以前は感じなかったのにねー。』
おいおい、もっと早く言ってくれ。
彼女にしてみれば、
住んでるわたしには言いづらかったんだそう。
何か起これば言ってくると思い、
しかも彼女にしてみればよくある出来事なんで、
浮遊霊ならしばらくすればいなくなると思っていたんだそうです。
その後しばらくはシルバーリングを離さずつけて
(入らないので小指にw)いました。
つけているときはなにも起こらないんですが、
それでも部屋に何かの気配を感じたりしたものです。
いつのまにかそういったこともなくなり、
やがてこのことは忘れていました。
(ちなみにその彼女とも別れてますw)
オマケ。
そのマンションの近く(徒歩100mくらい)が
葬儀屋さんでした。
この事件(?)のあとしばらくは、
家の中にいてなぜかザワザワしたイヤーな感じがすると、
決まってそこで葬儀or告別式なんぞやってましたね。
あと、夜中に腹が減ってコンビニに行こうと部屋を出て、
同じような感覚に襲われることもありました。
そんなときは決まってシルバーリングをつけ忘れていたのです。
以上です。彼女にしてみれば
『浮遊霊のイタズラ』
程度の認識だったらしいです。
しかしわたしにとってははじめての心霊体験だったので、
かなりビビりました。

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