百物語
2018/09/23
従兄弟の兄貴が自衛隊に行ってた時の話。
ある夜に、6人でロウソクを100本立てて、隊内の官舎で百話を始めたそうです。
一つ恐い話をするたびに、一本つづ消して行くのは、ご承知の通り。
最後の100本目を消した時、何かが起きると良く言いますが、その6人は、霊なんぞ全く信じてなかったので、面白半分で始めたそうです。
話は順調に進み、最後の一本を彼らが消した瞬間、突然ドアが凄い勢いで叩かれたそうです。
さすがに彼らも恐かったので、そのドアを開ける事が出来ずにしばらく、じっと息を潜めてましたが、いつまでも続くので、その中の一人が思い切って、ドアを開けた瞬間無数の青白い腕がドアからニョキっと伸びてきました。
ビックリした彼らは、2階であるのにも関わらず、窓から飛び出して逃げましたが、一人だけ逃げきれずに、部屋に取り残されたそうです。
ガラスの割れる音、悲鳴が隊の官舎に響き、兄貴が気が付いて現場に駆け付けた時は5人の顔は引きつり、何を話しているのか全く判らず、とりあえず、一人だけその部屋に残っている事だけは分かったので部屋に行ってみました。
取り残された隊員は、口から泡を噴いて、眼がギョロギョロして、廃人同然となっており完全におかしくなっていました。
彼は精神病院に行ったそうです。その後、どうなったのかは、聞いてません。