一番奥の個室
2018/09/18
十年位前のことです。
当時中学生だった私は運動部に所属しており毎日夜七時すぎまでバレーボールにはげんでいました。
ある金曜日、明日は休みということで練習が終わるのがいつも以上に遅くなり帰る支度をしてふと時計を見ると8時を回っていました。
体育館は後者とは離れた所にあり、体育館に覆いかぶさるように窓から見える木々は真っ暗ということも有り独特の不気味さをかもし出していました。
顧問の先生が幼児があるということで練習が終わってすぐに職員室に帰ってしまい残りは生徒だけになりみんな我先にと帰る準備を済ませ帰っていきます。
変える方向が一緒の親友SとKと一緒に帰る準備を済ませていざ玄関に来たころには自分を含めSとKの参院だけしか残っていませんでした。
そしていざ帰ろうとした瞬間Kがトイレに行きたいと言ってきました。
トイレは後者と体育館をつなぐ渡り廊下を渡って後者側にあるところにあります。
ちょっと待っててとKは言い残し渡り廊下の奥に消えていきました。
おい遅くないか?とSが私に言いました。
確かに遅い、すでに10分以上たっておりおかしいなと思いながらも大きいほうでもしてるんじゃないかと談笑して時間をつぶしていましたが一向にKは帰ってきません。
そこで私とSはKを脅かしてやろうと思い薄暗い渡り廊下を渡って人気のない後者入り口にあるトイレにやってきました。
電気がついていてどうやらKはまだなかにいるようでした。
案の定中に入ると一番奥の個室がしまっていました。
そこでSがいきなりKが入っているであろう奥の個室のドアをドンドンたたきました。
「おいやめろよ」という反応を期待していたのもつかの間、全然反応がありません。
そこでSが
「いい加減でてこないと除くぞ」
と半ば怒鳴るように問いかけましたが一向に返事がしないどころか物音ひとつしません。
意を決してSが下からのぞくとKはぎええええええええええええあああああああと奇声を発して一目散に逃げ出しました。
何事かと思い除いてみるとあきらかに人間とは思えない何かの目がこちらをにらんでいました。
逃げ帰った私とSは職員室に走りこみ先生にこの事を告げました。
そして先生と一緒に現場に言ってみると相変わらず戸は閉まっていました。
先生が上からのぞくと中には誰もいませんでした。
そしてKは今でも行方不明です。
個室にかばんを残したまま…