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病院跡地で撮った写真に写り込んだ女の子

2018/09/08

あれは私が小学校5~6年生の、どちらかの冬休みの事でした。
自由研究の為、当時仲良しだった女の子5人でリハビリステーションの見学をしてレポートを作成し提出しようという話になりました。
このリハビリステーションについて補足説明をさせて頂くと見学当時は完成してから2年程の新しい施設で、ガラス張りの面も多く開放的で明るく清潔感のある建物でした。
また一般の方でも利用出来るよう施設は開放されておりトレーニングやリハビリ、地域行事に使用する調理室が完備されてたほか病院と併設して建設されていた為、病院とは渡り廊下で繋がり入院患者のリハビリにも使用されている、比較的利用者の多い施設でもあります。
但し、この建物は元々駐車場だった場所に病院を移設した際に建設されており旧病院跡地に建てられた施設でした。
私達はリハビリステーションにアポイントを取り、数日後に見学が決定しました。
見学当日、当時デジタルカメラは高価で小学生には持たせて貰えなかったので皆でお金を出し合って、コンビニでインスタントカメラを1台購入。
その足でリハビリステーションに向かいました。
見学はカメラ担当1名、質問担当2名、メモ担当が2名と役割を決めて行われ案内人の方とも楽しく和気あいあいと話しながら、ちょっとしたリハビリ体験や施設内の説明を行って頂き、本当に順調に進みました。
カメラ担当の子も張り切って、施設内の様々な所をカメラにおさめていました。
小学生ですから所々、薄暗く人気も少ない場所を見ては気味の悪さを皆感じていましたが特に奇妙な事も、可笑しな現象にも出くわす事もなく見学は終了。
その日の内に、全員でカメラを写真屋へ現像の為に出しました。
数日程経ってからでしょうか、写真の現像が終わった為全員で写真を受取に行き、そのままカメラ担当の子の自宅へお邪魔しました。
レポートを作成する為に、写真選びをしようと皆で輪になりカメラ担当の子が1枚1枚、私達に写真を見せてくれました。
そこで少し違和感というか、不思議に思う事が全員の胸の中に湧き上がりました。
やたら白い閃光のような光が入った写真や、白いボヤっとした影が写った写真が多いのです。
ですが、撮影者は小学生でカメラの腕はありません。
またインスタントカメラでしたし、ガラス張りの面が多い施設なので光やフラッシュの反射だろうと、皆で話しながら次々に写真を見ていきました。
しかし、薄暗い廊下や人気のない階段、トイレの入口などにもその閃光や影は写っていて、恐怖感は増していくばかりでした。
やはり、全員なんらかの気味の悪さを感じており次第に笑顔と口数が減っていく中、カメラ担当の子が悲鳴を上げて1枚の写真を捨てるように手放しました。
あの時の全員の表情は今でも忘れられません・・全員表情が凍りつき顔色が悪くなりました。
その写真は資料室のガラス扉の前で撮られた写真でした。
中央に覗き防止の為に曇ったガラス扉・左右は白い壁。
扉の向こうには恐らく作業してる人が居たのでしょう、電気が点いていて左の壁の上部には「資料室」と書かれた正方形のプレート。
廊下で撮った写真でしたが、廊下は明るく本当にドアと壁しか映していない本来なら、何の変哲もない写真になる筈でした。
ですが、その写真は明らかに異様で不気味だったのです。
先ず、写真の説明の前に、その写真を写した時の状況についてですが中に入る事が出来なかった為、唯一ドアの前で説明を受けた部屋でした。
ドアの一番前(中央)にカメラ担当の子が立ち、写真を撮っていました。
その後ろで案内人の方と質問担当2名がやり取りを行い更にその後ろでメモ担当2名がペンを走らせていたと記憶しています。
本来室内の電気がついていて、廊下と明暗の差がそれ程なければガラスのドアに廊下側の物が反射する事は、あまり有りません。
ですが、その写真のドア中央には明らかに半透明な手が写っているいるのです。
何かを握っているような、まるでペンを持ちメモを控えるているようにも見えました。
ですが、ペンもメモも、そして手以外の体の部位は写っていません。
そもそもメモ担当は一番後ろにいて、前には質問担当2名と案内人ドアの目の前(中央部分)にカメラ担当が居たのに、何故ドアの中央に半透明の手が写りこんだのかという疑問と恐怖が生まれました。
気味が悪いのは、それだけでは有りません。
壁の左上「資料室」と書かれたプレートと被るように顔が半透明に写っているのです。
首から下の体は一切写っておらず、あくまでも顔のみが写り込んでいて鼻から上は、上に行くほど薄くなり表情や顔立ちを認識する事は出来ません。
ですが髪が長い為、恐らく性別は女の子だと思います。
写真の顔は口が大きく、そして笑うように開いていました。
そして開いた口からは特徴的な歯並びが見えるのですが、私達5名の中に、写りこんだ顔の歯並びと該当する子は居ません。
何より5名全員髪が短く、写真の髪型のような子は居ませんでしたしそもそも高い位置にある「資料室」のプレートに、顔が写りこむような身長の子は居ません。
更に気持ち悪いのが、右側の壁中央部分にも奇妙なものが写っているのです。
それは質問担当の子が背負っていたリュックです・・・ですが、写り方が明らかに可笑しいのです。
まるで質問担当の子が透明人間にでもなったかのように、リュックが反転して写っていました。
伝わりにくい表現で申し訳ないのですが、右側の壁中央にリュックのみが浮いて写っているのです。
背負っているはずの質問担当の子は一切写真には写り込んでいません。
しかもリュックは、まるで質問担当の子の体を透かして写ったかのように背中側の面が写り込んでいたのです。
白く塗装されたコンクリート壁に、そもそも人間や物は反射しませんし、人間の体が透けて背負っている物が写るなんて本来有りえません。
更に上記で記述したとおり、質問担当の子はカメラ担当の子の後ろに居ましたのでドアの左右に人は立っていません。
この写真以降に写した物には、また白い閃光やボヤが写りこんだものはありましたがそこまで可笑しい写真はありませんでした。
ですが、その施設が病院跡地であった事や異様な写真のせいで、一概に反射で偶然写ったとは思えなくなりレポートには、本当に何の変哲もない写真だけを使用しました。
そして異様な写真を含め、光や影が写り込んだ写真はカメラ担当の子の両親がお寺に持って行き全て処分してくれたそうです。
あの見学後、学校行事などでリハビリステーションに行かなければいけない機会は有りましたがその時も特に奇妙な事はありませんでした。
ですが、あの異様な写真を思い出してしまい写真は撮っていませんし、自分で進んで施設へ足を運ぶ事もありません。
現在まで私達の体に異常はありませんので、その点だけは安心ですが今思い出しても、とても気味が悪く、未だにあの写真は何だったのか全く分かりません。

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