モテモテ
2018/09/05
水死体に人気な俺
初めて水死体を見たのが、小学5年生の時。
学校の裏に2級河川が流れているんだが、校舎の4階から水面が見える。
昼休み、水面を眺めていたら人が浮いていた。
すぐに教師に連絡すると消防と警察が来て、程なく引き上げ。
それから10年ぐらいは見なかったんだが、大学2年の夏に海水浴に行ったら目の前をシュノーケリングした男性がプカプカと。
浅瀬なのに・・・と思った瞬間波で反転、すでに死んだあと。
3日前に行方不明になった人らしい。
小さな湾だったので、グルグル廻って、日光で暖められ体内のガスが膨らんで浮き上がってきたらしい。
社会人になり、知人と知人の船に船内泊して飲んでた。
静かな港なんだが、船体をゴンゴンと叩く音がした。
流木か?と思い気にせずそのまま寝たが、また深夜にゴンゴンと音がする。
友人と二人、デッキに上がって海面覗いたら、仏さんが頭を船に向け、波に煽られていた。
すぐに海保に連絡し、引き上げる。
ヨットレースもやってるんだが、レース中にマーク(ブイ)を探していると赤い浮遊物を発見。
マークと見間違える。
そしてそこに寄ると、これまたドザエモン。
レース中断して、救助するも既に死亡。
引き上げるわけにも行かないので、海保の船がくるまで艇に横抱き。
オーナーは流してしまえと言ったが、元漁師のお爺に
「ドザエモン見つけたら丁寧にしてやらんとバチ当たる。手厚くすればくいっぱぐれない」
と教えられていた俺はオーナーを説得した。
どうも好かれているようだ