子供の怪我の原因を招いた水子の霊
2018/08/26
ちょうど1年位前の話です。
結婚して子供が2人いる友人から、家に来て食事でもしないかという誘いがありました。
2人の結婚式には出席していたのですが、5年以上会っていなかったので、お邪魔することにしました。
友人としては、3年前に新築したばかりの、マイホームを見せて自慢したかったのかもしれません。
2階建ての綺麗な家で、ローンが大変だといいながらも、友人はうれしそうに笑っていました。
子供も3歳と1歳の男の子2人で、とても可愛く、本当に幸せそうな家庭でした。
食事が終わり、お酒も入り、最初からの予定通り、その日は友人の家に泊まることになりました。
子供も寝静まり、友人とその奥さんと自分の3人になって、いろいろな話しで盛り上がっている中で、友人が一瞬顔を曇らせて、今抱えている悩みを話し始めました。
それは上の子供のことでした。
とにかく、人と比べると怪我が多いというのです。
それも、何でもないところで転んで大怪我をしたり、場合によっては、命に関わるような怪我もあったそうです。
確かに男の子はやんちゃですが、それにしてもあまりひどいと悩んでいました。
そんな話をしているうちに、みんな眠くなり、布団に入ったのは、夜中の1時ごろになりました。
自分は、普段客間に使っているという一階のトイレのそばの部屋に布団を敷いてもらい、一人で寝る事になったのですが、それから一時間ぐらいした頃に、身体を何かに締め付けられるような感じで目が覚めました。
起き上がろうとしても起き上がる事が出来ません。
典型的な金縛りというやつです。
過去に何度か経験がありましたから、さほど慌てることもなかったのですが、この時に、布団の周りに人の気配がしたのです。
暗くてよく見えませんが、雰囲気としては子どものようです。
そして、シクシクと泣き声。
それに混じって「ママ…」というか細い声。
2人の子供かと思ったのですが、どう聞いても女の子の声に聞こえました。
その後のことはよく覚えていませんが、気がつくと寝ていたらしく朝になっていました。
その日は3人とも休みだったので、のんびりと朝食を取りながら、悩んだのですが、昨夜の事を正直に話しました。
それを聞いて、友人の奥さんの顔がちょっとこわばりました。
そして後日、友人から電話がありました。
それによると、実は友人夫婦には、4年前に流産した水子がいたそうです。
それも女の子のだったそうで、勿論ショックだったらしいですが、その後すぐに長男を妊娠して、その水子の供養をしっかりしていなかったとの事でした。
知り合いのツテで霊能者のような方に見てもらったら、長男の怪我も、その水子が寂しくてちょっかいを出しているからという理由で、ちゃんと供養をしてもらったそうです。
それから今日まで、お子さんの怪我はないようで、今でも夫婦は幸せに暮らしています。
