納得
2018/08/20
私はバスの運転手をしています。
私は結構田舎のほうでバスの運転手をしているのですが、夏、お盆の時期になると都会から実家に帰ってくる人が多いのかお客は増えました。
むし暑い夜だったので冷房を聞かせすぎ異常に寒かったのを覚えています。
いつものように、走っていると道端で手をあげる老人の集団を発見しました。
普通はバス停でとまらなくてはいけないのですが田舎なので道端で手をあげてられたら止まってもOKという暗黙のルールのようなのがありました。
もちろん手を上げられたので止まります。
その老人を乗せ。また出発します。
しばらく走っていましたが、あまりにも老人たちがしゃべらないので乗せて走っている事を忘れかけていたことろでした。
「ピンポーン」
下車を告げるベルが鳴ると同時に
「あ、そういえば客いたんだ。」
と気付きました。
ふと鏡で後の席をみると
「だれもいねぇ・・・」
よくよく考えてみるとバス停なんて近くになかったのです。
間違ってボタンを押さない限りベルが鳴るはずないんです。
しかし10mほど走ったところに墓地がありました。
「なるほど・・・」
私は、誰も乗っていないバスを止め扉を開き、手をあわせました。