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エクソシスト?

2018/08/08

友達の家で3人で雑魚寝していた時の話。
他の二人は先に寝て自分だけ起きていた。
ちょうど夜中の2時ごろ。
自分も寝ようと思っていたら、家の中がストロボみたいに、しかし鈍く光ったような気がした。
まあ、勘違いかもしれないと思い、無視して寝る事にした。
すると傍らの友人一人が
「うー。うー。」
と夢にうなされ始めた。
放置しようと思ったが、一向に
「うー。うー。」
を止めない。
そのうちに、手足をジタバタし始めた。
「え?痙攣?」
と思ったら、どうもそんな感じじゃない。
まるで、ひっくり返したクモの断末魔みたいというか、壊れたネジまきおもちゃみたいに、手足を小刻みにジタバタさせている。
彼の動きに、私は映画「エクソシスト」を思い出した。
これがエクソシストなら、この後、裏声で喋り始めたり、ブリッジしたかと思うとそのまま走り出すのかもしれない。。。
後でどんな科学的説明がつこうとも、目の前の彼のブリッジ姿は見たくないと思った。
そう、たまに停止状態を繰り返しながら、それ程にお腹を持ち上げようとしていたのだ。
自然と私の頭の中に
「悪魔払いをしなければ!」
という使命感が沸いてきた。
そこで、取りあえず部屋の中に飾ってあった、
初詣のハマヤを彼に近づけて見た。
「ひーーー。怖がっている。。。」
彼は目をしっかりと瞑り、口をしっかりと結んで寝入っているのに、見えないはずのハマヤを身体をくねらせて避けたのだ。
ハマヤをもう一度近づけて見る。
やっぱり避ける。
私は嫌ーーな気持ちになりながらも、彼を起こす事にした。
「霊なんかに、人間様をいいように出来るわけないだろう?彼を起こせば私の勝ちだ!」
私は自身の怖さも手伝って、デカい声で彼を起こした。
彼は、自分が硬直状態だったのは残った体感からわかったらしいのだが、何が起こっていたのかはなにも覚えてないらしかった。
もうひとりの方は結局朝まで幸せに寝入って起きなかった。
翌日、彼を強引にお払いに連れて行きました。
もともと、宗教も霊も信じてなかったのですが、ハマヤ効果を見てしまった以上は、神道でお払いをしなければいけないような心境になりました。
で、現象はエクソシストぽかったんだけど、ハマヤが効いたんだから、神社にお払いを頼みました。
地元のフツーの神社の神主さんに、事情を話して適当なモノを選んでもらいました。
で、どうせなら専門的やってもらおうと、ケチケチせずに、スペシャルコースを神社にお願いしました。
金額は6千円くらいだったかな。
個人的な神主拘束時間代、神殿占有代を思えば、妥当な金額かもなと内心思いました。
本当にきくかどうかはわかんないけど、昔からそれなりに効果有りとされるやり方なら足しになるだろうと、思いました。
お払いは普通よりワンランク上くらいのお払いとそんなに違わない感じ。
多少祝詞の言葉が違うのと、お払いの棒にいているのが紙ではなく、金属のシャラシャラ言うやつを使ったのが違っていたかな。
霊は金属音が嫌いらしーという予備知識があったので、ちょっと満足。
科学的に対処(?)されたような気になりました。
で、お札とお守りを貰って帰りました。
その翌朝。
悲劇は起こりました。
彼の一番の友人が放火で家族ごと焼死しました。
悪魔に、お払いをしたので、仕返しをされたのでしょうか?
戦慄が走りました。
今度は、やっぱりそこらの神社ではなく、霊力のある人に対策を頼もうと思いました。

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