ネット上に存在する不思議で怖い話を
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東南アジアでの恐怖

2018/08/02

私は夏休みに東南アジアの島に友達4人と海外旅行に行きました。
そこではコテージに泊まり、ふたりづつ2部屋に別れました。
何日か目の夜・・・
私はなかなか眠れなくて夜中に目が覚めてしまい、電気を消した暗闇の部屋のベッドの上で目を開けてました。
頭の中は半分起きて半分寝てるって感じで、ぼんやりと天井を眺めてました。
しばらくすると目が暗闇に慣れていたので、薄ぼんやりと回りが見えてました。
すると、部屋の隅になにか気配を感じました。
気配というか、何かが微妙に動いてるのを感じました。
私は「何だろ?」と思い、ベッドに横になった状態でその隅に目を向けました。
するとそこには全裸で体育座りをしてる男の子の影が見えるんです…なんとなく。
その影を見た限り、まだ小学校低学年くらいの小さな子どもだと感じました。
でもその時は私が半起き状態ということもあって、大して驚きもせず
「なんであたし達の部屋に子どもが?」
って感じでした。
それで私はベッドから起きて、ゆっくりその子どもの影に近づいていきました。
手が届くくらいまでその子どもに近づいた瞬間、その子は急に床に腹ばいになって歩復前進(?)の様な恰好で、すごい速さで床を這うようにしてバスルームのドアを開いて入っていきました。
それを見た私は、半分眠たい状態から一気に目が覚めました。
もう怖くなって急いで部屋の電気を全部つけて、隣りのベッドで寝てる友達を起こしました。
でもこの友達が、体をゆすっても何してもシーツに潜ったまま全く起きる気配がありません。
私は
「部屋に怪しい人が侵入してるんだったらヤバイ!」
と思い、なぜかテレビのリモコンを手に取りました。
後で考えてみると、もしもの時に備えてそれを武器にしようとしたんじゃないかと思います。
そして恐る恐るバスルームの電気をつけて、そ~っと中を覗いてみました。
でもそこには誰もいませんでした。
私が
「今のなんだったの!?」
って思ったその瞬間、突然部屋の電話が鳴りだしました。
その音にビックリした私は、心臓をドキドキさせながらも急いで電話に出ました。
でも受話器の向こうからは何も聞こえてきません。
私が
「ハロー!?ハロー!?」
って言っても何も聞こえてきませんでした。
それで電話を切ろうと思った時
「タ・ベ・ル?」
って言う声がひと言だけ聞こえました。
その声はまだ幼い声で、明らかに子どもの声でした。
でもかなり焦っていたのでそれが日本人なのか外国の人なのか判断できませんでした。
私は焦って受話器を耳から放し、乱暴に電話を切りました。
もう完全に怖くなって、寝るのも怖くなり、その日は電気を付けっぱなしでNHKのBS放送を朝まで観てました・・・。
・・・次の日の朝、隣りで寝てた友達が起きたので、私は昨夜のことを全部話しました。
その友達は
「マジで!?怖いじゃん!」
程度のリアクションでした。
それで別の部屋の友達にも話しても
「あんた夢見てたんだよきっと」
と言って、夢オチで片付けようとしてました。
確かに私はその子どもの顔をハッキリと見てないし、寝ぼけてたかもしれません。
でも電話が鳴った時は完全に起きてたし、電話の「タ・ベ・ル?」って子どもの声もハッキリと聞きました。
最後に・・・
やっぱり気持ち悪いので、そのコテージのフロントに行ってオペレーターに
“あの夜のあの時間、私達の部屋に誰かからの電話を繋いだか”
聞いてみました。
でも、電話を繋いだ記録は残ってません、と言われました。

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