ネット上に存在する不思議で怖い話を
読みやすく編集・修正してまとめました

本文の文字サイズ

金縛りの時に私を覗きこむ男性の霊

2018/06/06

私が中学生の頃、両親がお世話になってる方から一軒家を譲りうけ、私たち家族は引っ越しをしました。
筑30年以上経った大きな家でしたが、元の持ち主の奥様が掃除好きだったからか、とてもキレイで全く古さを感じない素敵な家でした。それから数年が経ち、私は高校生になりました。
新しい友達もできて、比較的広い家だった私の部屋はいつのまにか溜まり場になり、毎日のように友人達が集まっていました。友人の一人が突然「怖い話とか平気?」と聞いてきたので「嫌いではないけどリアルなのは聞きたくないかな~。」と答えました。
すると友人は「そっか!俺は見える方だからリアルになるな。やめとくわ!」と笑って言うので、「そんなの聞きたくないわ!」と皆で笑って終わりました。ある日、私は特に普段と何もかわらない夜を過ごしていました。
お風呂を済ませ、ベッドに横になり、いつも通りに眠りにつきました。少し蒸し暑いような、なんだか寝苦しい感覚がしてふと目が覚めたので、寝返りを打とうとすると…金縛りでした。
私は初めての体験だったので少し怖かったのですが、どこか楽しんでいて「へ~、これが金縛りか~。」とか呑気に構えていました。
腕をあげてみようとしても動かない。
首を動かそうとしても動かない。
声もでない。
「噂に聞く金縛りは本当だったんだな~。」と楽しんでいました。しばらく楽しんだあと、とりあえずもう一度寝ようと思って目を閉じました。
その時、何かが腕に触れたような…触れてはいないけど何か感じるような、なんとも言えない妙な感覚がありました。
「ん??なんだ今の?」とそっと目を開けると…目の前に、私を覗きこむ男性の霊の姿が…。突然の出来事に、一瞬で恐怖が襲いました。
もちろん声も出ない、体も動かない。
必死でもがこうとする私を、じっと見つめたまま動かない男性。
誰かもわからず、何がしたいのかもわからず、ただただ目を閉じて「ごめんなさい!お願い!やめて!助けて!」と耐えるしかありませんでした。
絶対に夢だと必死に言い聞かせて、落ち着きを取り戻してくるといつの間にか寝ていまいた。翌日、いつも通りの朝が来ましたが、家族に話しても「あれはただの夢なんだってよ~。」と笑われる始末でした。それにしてはリアルすぎると思った私は、霊が見えると言っていた友人に相談しました。
私が「目をあけたら、こうやって覗き込まれてたの」というと、友人は落ち着いた様子で「あぁ、あのおじさんでしょ?」と言いました。
何故知ってるのかと尋ねると、友人はその男性のことをこう説明してくれました。初めて私の家に来た日からそのおじさんは居た。
よく私の部屋に居る。
全く悪い人ではなく、優しそうなおじさん。
何もしてこないから気にしなくていい。
家か土地を守っているような感じ。何も怖がらなくていいと言われましたが、金縛りの体験があまりに怖かったので恐怖感は消えませんでした。
しばらくは自分の部屋で眠ることができず、数年間はリビングで夜を過ごしました。
おじさんとはそれから一度も会わなくなりました。その後、いつの間にかその体験も薄れていき、我が家は老朽化の為立て直しが決まりました。
あんなに怖かった部屋も無くなると決まれば寂しくなるもので、不思議な気持ちでした。
友人に尋ねると「もちろん今でも居る」とのことだったので、勝手に恐がって部屋に近づかなくなった事が急に申し訳なく感じました。何かできないかと思い、部屋の荷物を運び出した後コップに一杯水を汲み、それを床に置いてお礼を言いました。
「何も悪いことをされたわけじゃないのに、一方的に恐がってごめんなさい。今まで家族を見守ってくれてありがとう。」と深く頭を下げました。現在は間取りも変わりその部屋もありませんが、その出来事は今でも忘れられない記憶です。

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

人気の投稿

人気のカテゴリ

RSS