幽霊の正体
2025/03/11
じいちゃんが死んだ。
ばあちゃんはとても悲しんでいた。
じいちゃんが死んだ3日後の朝。
テーブルには朝食のご飯、お味噌汁、おかずが5つ。
じいちゃんが死んだから、家には4人しかいない。
朝ご飯を作ってくれたばあちゃんには、まるでじいちゃんが
まだそこにいるのが見えているみたいだった。
ばあちゃんは、いつも通り何気ない顔でご飯を食べている。
父さんと母さんは何も言わなかった。
私は、その光景が悲しくって、ご飯を食べ終えてから、
「着替える」と言って部屋に戻って泣いた。
そんなことがあったのはその日の朝だけだった。
ばあちゃんは、そのことを覚えていないそうだ。
幽霊の正体って、こんなものかも。
そう思った出来事でした。