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突然だが俺の秘密を晒す

2025/02/24

突然だが俺の秘密を晒すぜ
実は俺、何回も自分の親を殺そうとしてる
別に恨んでるわけじゃない
虐待とかもないし、いい親なんだ
でも何か「よし、殺そう」ってなる

その理由はたぶん、俺が兄の生まれ変わりだからじゃねえかと疑ってる
多分だけど、俺には兄がいたと思う
それも人工中絶で死んだんだと思う

何か「たぶん」とか多くて悪いな
両親に確認してないから不確定なの

兄がいたと思うわけはばあちゃんがたまに「いち」って呼ぶこと
(俺の名前は誠二)
近所の人が俺の年齢をよく間違えること
まぁいろいろ他もあるんだが

一番の根拠は俺がよく見る夢
何か真っ暗で暖かいところにいたら
いきなり頭を引っ張られる夢 引っ張られる途中、ずにゅうって頭からキモイ音する
何かすっげえ怒りがわくんだよ
たぶん中絶されたときの記憶だと思うんだが
もちろん直感だけど、一番しっくりくる

でまぁ俺はその怒りを晴らそうってよくいつの間にか思ってるわけ

そうだ こんな話もある
あ 別の話だよひみつでもない

俺の親父が去年死んだんだが
それから給湯器がおかしい
うちの給湯器はしゃべるやつで「お風呂が湧きました」ってしらせてくれるやつなんだが
深夜にお湯も沸かしてないのにしゃべる
「お風呂で呼んでいます」ってしゃべる

うちの風呂場には呼び出しボタンもなければテレビも温度調節するやつもない
だからそんなアナウンスはじめて聞いた

修理したほうがいいっておふくろに言ったんだがおふくろは俺が寝ぼけてたって言って笑う
かれこれ一年たつけどまだ気づいてない
毎晩「呼んでます」言われるからもうなれたけど

呼ぶって誰がよ、ってよく思う それでたぶん親父じゃねえかって思う

さらにもう1こ語る
まあこれが最後なんだが昼間にお化け見た話
よくお一人様で廃墟にふらっと行くんだが
他人がお化け見た話は好きだが自分が見るのは絶対に嫌派の俺は
昼間に行くその時も昼間に行った

だけどそこ何かすごい生臭くて
嫌になったから帰ろうと思って出口の方を向いたそのとき
こりんっ ってちょっと可愛い音がした

だけど目の前に真っ白い足首が落ちてたから俺は泣きながら廃墟の奥に走った
もし夜の話だったら「朝まで待つキリッ」て思ったかもだけど
昼間だから夜をまつのみなので焦る
焦った俺の視界の端に、カバンがうつった
生臭い正体はこいつだと確信した

無性に腹たって、そのカバンを蹴っ飛ばしたら
カバンが「ぽふう」って鳴いたんだよ はっきり
怖すぎたからまた出口へ走った
そしたらまた こりんっ って何かキモイのが落ちてきた
人間色してたから多分人だと思うけど、ぐちゃって人間の赤ん坊丸めたようなふくよかな感じのやつで
すっげえ臭くて気持ち悪くてもう必死に走った
足首にしっとりしたもち肌な肉のようなものものが当たったけど走った

昼に出るやつってたち悪いと思った 暗いとこで見たことあるわけじゃないけど
明るいから肌色も肌ツヤもよく見えたから本気でキモかった

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