雫石
2024/09/14
私の母の同僚の話。
母の同僚さんと何人かとでなんかの帰りに心霊スポット寄ったんだそうです。
その心霊スポットは知る人ぞ知るあの東北の飛行機の場所。行こうって言い出したのは同僚さんの同僚Aさん(男)。
でも同僚さん含む女性陣何人かは「やめときなよー」「ばちが当たるよー」と消極的。
いいよじゃあ男だけで行くから、ということで男三人(二人だったかなぁ)で行くことにしたらしい。
私は実際に行ったことないから分からないのですが、慰霊碑に着くまでに長い階段を上る必要があるらしいですね。…そうなんですよね?
その長い階段をずーっと男三人で登って行くぞ~!って意気込みながら、いざ慰霊碑へ!
初めは三人で色々雑談しながら和気藹々と言った感じで楽しく歩いてたらしいんです。
でも階段は長くて、歩いても歩いても着かないし…。
だんだん口数は減っていって、黙々と歩くようになって。
で、AさんがCさんと「長いなー」「ほんとになー」「まだ着かないのかなー」「遠いなー」とかまたぽつりぽつりと話し始めたのですが。
A「…なんかB歩くの速くね?」
C「確かに。健脚だなぁ」
A「俺もう疲労マックスなんだけど(苦笑
…おーいB!ちょっと速いって!」
二人で話していても完璧に無視を決め込みひたすら階段を上り続けるBさんを不審に思ってAさんが呼び掛けたんだそうです。
しかしその呼びかけも無視して黙々と階段を進み続けるBさん。
ん?なんか変?と思ったらしいですが、「熱心だな」「せやな」ということでさらに上を目指すことに。
しかしBさんそこからばっさり会話無視。AさんやCさんがなにを聞いても答えないしこっちを向きもしない。
その割に足だけはやたら動いてひたすら上を目指すばかり。最終的に階段を上るペースは速足から駆け足にまでなって、Aさんがそこでストップをかけました。
A「Bちょっと速い!ストップストップ!なんでそんな元気なんだよおかしいだろ!」
とかなんとか言いながら頑張ってBさんに追いついて肩やら腕やらを掴みます。
Bさんはそれを振り払って上に行こうとしますが、それを防ぐAさん。
やっぱり変だぞ、そう思ったAさんとCさんは二人でBさんを超頑張って止めようとします。
「どうしたんだよB?!なに?!どうした?!」ふたりでそう聞きながらBさんの顔を見ると、うつろな目で何かを呟いている様子。
小さくぼそぼそと呟いているため、耳を澄ませてみると、
「呼んでる…呼んでる…呼んでる…」としきりに呟いていたらしいです。
呼んでるって誰に?何に?どこへ?
「これやばいんじゃない」と思ったAさんとCさんは慌てて女性陣の待つ車へCさんを引きずって戻りましたとさ。終わり。
あんまり怖くないですね…。
聞いたときはぞくぞくしたんだけどなぁ。