授業を抜け出して見た飛行機
2024/04/12
いろいろ、今まであったのですが1番最初の怖いというか不思議な話。
小学1年の時。
いじめられっこだった私は、授業中に抜け出すのが日課だった。
全校生徒59人の小さな田舎の小学校だったので使われていない教室はたくさんあり、
音楽室や家庭科室に図書室と毎日のように授業も受けずに逃げていた。
その小学校はロの字型の形をしていて上が体育館で下が教室。
横の一辺が図書室でもう一辺がわたり廊下となっていた。
真ん中は中庭になっており、池があった。
ある日、いつものように教室を抜け出した私は体育館にいた。
誰もいない体育館で図書室から持ってきた本を読んでいた。
ふと、なんとなく中庭の方に面している窓に目を向けた。
そこには、音もなく飛行機のようなものがいた。
一瞬で消えてしまったそれは20年近く経った今もしっかりと思い出せる。
くすんだ緑とも茶色とも言えない機体に先端についたプロペラ。
どう考えても中庭にあるはずのないものだった。第一、音がない。
これが、最初の不思議な体験。
後に、昔の戦闘機にその機体は似ていると気付いた。
私に何を伝えたかったのかは、今でも分からない。
ちなみに、今はその小学校は廃校になってます。