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守護霊はファイター

2024/01/27

私にとっては洒落にならなかった話。

引っ越す前に、市営団地に住んでた。
その日はなぜか、いつも枕を置いている方と逆向きに枕を置いて、テレビを見ながら寝てしまった。
北枕だったけど、北枕は逆にいいと言われていたから気にしなかった。

しばらくして、金縛り特有の空気に包まれたのだが、まだ自分は夢の中。
ただ、これは今から金縛りくるなぁ、いやだなぁ、と思っていた。
夢に何故か妹が出てきて、「おねぇちゃん、そんな方角で寝てるからそんな目に合うんだよ」と怒り口調で言った。
妹の隣には死んだじいちゃんがいて、頷いた。
その瞬間、キーンという音と共に覚醒。そしてもちろん金縛り。

いつもは目も開けないのだけど、その日はなんだか気になって目を開けたら、ベッドで寝ている自分の真上に女の人の足が。
下着姿で、パンツの柄まではっきり見えた。少しぽっちゃりしてて、色は紫っぽいような色。
あ、首吊ってるんだなって思った瞬間めっちゃ怖くて、怖くて怖くて、なんで自分でもそんなことになったのかわかんないんだけど、気合いで金縛り解いて、その足にしがみついた。
その時にはなんでか怒りがすごくて、絶対に引きずり下ろしてやると思った。

また金縛りでその体制で固まって、でもこのまま足を持ってうつ伏せになれば落とせる!と思った私は、必死で少しずつ身体を動かそうとした。
で、金縛りが解けて、うつ伏せになった瞬間、覚醒したのだけど、死体なんかはなく、自分の身体を抱くように思いっきり力入れてた。
すっげー怖かったんだけど、誰に言っても後半部分で、なんで戦うんだって笑われて終わる。そんなの自分でもわからん。

次は引っ越した先で、今度は金縛りの空気にはなったけど、固まる前に、ベッドの右になんかいることに気付いた。
小太りの男。
そいつが寝ている私の身体に手を伸ばしてきたから、めちゃくちゃ怖くって、一人だったし、心の中でうぎゃー!って叫んだ瞬間、そいつの手を思いっきり引っ張ってた。
そしたらそいつ、体が腐ってたみたいで、嫌な感覚させながら腕が抜けた。

そこでまた怒りが湧いてきて、その腕を思いっきり壁に叩きつけ、「こっちは眠いんだよ寝かせろや!」って怒鳴りつけたら消えた。
消えた瞬間にまためっちゃ怖くなったけど、なんであんなことしたのかわからない。

たぶん私の守護霊様はファイターかなんかで、戦わずにはいられないんだと思う。
以上です。

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