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真夜中のニタニタ女

2022/03/03

大学時代、横浜に住んでいた時の実体験。

友達と飲んだり、サークル活動やゼミ長もやっていたため大学の行事で夜遅く帰ることがよくあった。

俺の住んでたアパートは、国道から外れた狭い路地に入って行って、約300メートルくらいその道沿いを歩いて行った道の左側にあった。

昼間でさえ人通りの少ない道なので、夜となるとさらに人気がなく薄気味悪い雰囲気が漂っていた。

その道の中間当たりにタバコの自販機があって、タバコをよく吸っていたから、よく買いに行ってた。

ある日、打ち上げがあって、夜遅くなり、いつものようにその道を使って急いで歩いて帰っていた。

終電を使って、家まで徒歩だったから、その道を使ったのは深夜1時半くらいだったかな。前から小柄な女性が歩いて来たんだ。

ただでさえ、薄気味悪い道なのに、そんな時間帯に女性一人で歩いてくる状況が、さらに恐怖感と気持ち悪さを感じた。

しかも、歩き方が変なんだよ。片足が悪いのか知らないけど、ひきづりながら、カックン、カックンと歩いてくる。

すれ違いざまに、立ち止まって俺に向かって「こんにちわ~」と、か細く暗い声で話しかけてきた。

見たら、髪はボサボサで、しわしわのシミだらけの50くらいのおばさんがニタニタ笑って見てくるんだ。

立ち止まって、こっち見ながら笑ってた・・・ゾッとしたよ。その日は走って逃げかえった。

また、別の日に夜中、タバコが切れたので、深夜に自販機に買いに行ったら、目の前からあの女が、歩いてくる。

細い一本道で、回り道がなくて困ったが、相手に分からないように顔を隠しながら速足で歩いていったら、すれ違いざまにまたその女が立ち止まって、ゆっくりゆっくりこちらに向きを変えて、静かにゆっくり会釈してくんの。

その時の顔も、ニタニタ笑ってた。ほんとに気持ち悪かったし、ゾッとしたよ。

それからは、深夜に出歩かないようにしてたけど、ゼミ関係の最期の打ち上げで遅くなったときがあったんだ。

その時も深夜零時過ぎだったので、会わないようにと祈りながら歩いていたら・・・案の定、ちょうどカーブの所で鉢合わせして、思わず大の男が悲鳴上げたよ。

相手は満面の笑みでニタニタ笑ってた。急いで、走って逃げだしたら、後ろから追いかけてくんの。

カックンカックン片足引きずりながら、ニタニタしながら必死で走って追いかけてくる。

もうほんとに死んだ気分だったよ。なんとか巻いて家に着いた。

ほっとして、家で休んでから、気分も落ち着いたので風呂に入り、寝床についた。

午前2時半くらいだったかな。ようやく眠りにつこうとしたらトントンとドアをノックする音がした。

最初は風かなにかだと思っていたが、ノックする音だったので、恐る恐るドアの前に行き覗き穴を見ると、あの女がニタニタしながら突っ立て、ノックしてんの。

人間って、本当に恐怖を感じたとき、叫ばないものなんだね。うっと嗚咽がでて、息が浅くなり鼓動が早くなるもんなんだね。

初めてこんな怖い経験したよ。

もう3年前の話で、今は地元に帰ってきてるけど、あの女は一体何がしたかったのだろうかと今でも思い出すだけで気持ち悪く、胸糞が悪くなる話。

急いで書きなぐったので、文章が悪いのは悪しからず。

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