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軽い気持ちでやってしまったコックリさん

2021/10/27

中学校ん時に体験した事なので、大人になった今で「死ぬほど洒落にならないか」と言われたらちょっと微妙なんだけど。とにかく中学校2年の時の話。

私が通ってた学校でなぜかコックリさんが流行った時期があった。
とくにやってたのは私と私のクラスの連中で、休み時間とか放課後とか時間があったら毎回、違うメンバーでコックリさんやってた。

10円玉だけじゃなくペンを使ってみたり(エンジェルさんとかそのへんも)普通の学校なら先生とか、ちょっとそっち系の知識がある大人に見られたら怒られるんだろうけど、通ってた学校がアメリカンスクールってのもあり、やってる私達も多分先生とかも(日本人の先生には注意された事あるけど)
「まぁ、いっか。どうせ今だけ流行る遊び事だし」みたいな認識だったんだと思う。

アメリカにも一応、ウィジャ盤を使ってやる、西洋コックリさんみたいなものがあるから外国人の友達で親に聞かされたり、知ってる子は確かにコックリさんを誘ってもやらなかった。でもクソガキだった自分とか、ハーフの友達とかはなまじっか両方の文化の情報持ってるから
「迷信、迷信。都市伝説的な事でしょ。ていうか日本語はなせない友達が10円玉でやると日本の霊がおりてくんの?じゃあ交霊できないじゃん。反対に日本でウィジャ盤使って霊がおりてきたら?英語で話すのか?何それプゲラ」
ぐらいの考えで、遊びとしてやってた。私を含む友達も「まぁ10円玉うごけばラッキー」ぐらいで。

しかも私や一緒にやる友達は「怖がりだけど霊感もクソもない」しかも仮にちょっとでも10円玉が動けば「誰かが無意識に動かしてるんじゃない?」という変な所で現実主義な所があった。
これではいけないと思い、ある日、私はひとつ下の学年の友達AとBを誘う事にした。

この二人は自称霊感アリで、特にAは家族ぐるみで霊感が強く、よく小さい時から霊体験をしてる等よく聞かされていた。一応自称なので、どこまでが本当かどうかわからないけど、霊体験のひとつもしたことない私よりはムードもでるし、もしかしたら何か怪奇現象が起こるかも、と期待して放課後やってみる事にした。

秋なのか春なのかどっちか忘れたけど、確か、期末期間中で放課後といってもテストが終わったら帰宅する学生が多いなら、学校に残ってたのは私達と、ほかに真面目に予習をする数人のみ。
確か3時ごろだったと思う。

一応、何かあったら怖いから、と私達は予習をしている子達の隣の教室でコックリさんすることにした。
いざやろうって事になった時、Aが「私、怖いから紙を直接、見るのはイヤ」と言い出した。
私「じゃあ、どうすんの?」
A「指だけ10円玉において、絶対に離さへんようにするから。顔だけは伏せといていい?」
私&B「うん、まぁええよ。けど絶対に離さんといてや」
で、スタートしたコックリさん。

とりあえずお決まりの文句を言って、10円玉が動いた事は動いた。
が、ここで私はまた「ははーん。Aは顔伏せてるから分からんやろうけど、Bが無意識で動かしてるんやな。一応、あの子も自称霊感アリやから」と思い「なんだ、このコックリさんも失敗か」と開き直り、いろんな質問をしたわけです。

うろ覚えですが、降りた霊は中国人の霊で子供のときに死んだ、みたいな事だった気がします。
Bは真剣に「かわいそうやね・・・小さい時に亡くなって」と私に同意を求めてきました。
もうシラケきった私は「そろそろ帰ってもらおうか」終了しようと思いました。

「コックリさん、コックリさんお帰り下さい」
10円玉はピクリとも動かない。今までスムーズに(?)動いてた分、なぜ、今動かなくなったのか、私はちょっと焦りました。どうせBが動かしてたんだろうと思ってたので「帰りたくないのかな?」とBにわざと促すように聞くと、Bも焦りを隠せないようで「ねぇ、なんでかな?」と私に聞き返す。

とりあえず、もう一度、帰ってもうようにお願いしました。すると10円玉がす~っと「NO」の方に移動しました。ビビった私達(私とB)は必死で帰るようにお願いしましたが10円玉は動きません。さすがにヤバイかも、私も思いはじめました。

そしてある事に気がついたのです。Aがコックリさんを初めてから一度も喋っていない。紙を見ずに顔を伏せてるからってのもあるけど、会話ぐらいは耳に入ってるだろう。今、ちょっとヤバイ自体なんだから起きろよっ、と私が思い彼女を揺さぶりました。

だけど眠ったようにAは起きません。指だけは相変わらず10円玉につけてます。軽くパニクった私は「コックリさん、コックリさん、どうしたら帰ってくれますかっ!」とつい言ってしまいました。するとNOから動かなかった10円玉が動き出したんです!「し」・・・・目で先を追うと「な」行に行こうとしてる。

やばいっ!「死ね」って書かれるかも、それだけはっ!!!
もう恐怖が先に立って、とりあえず10円玉を動かしたくないっ!という衝動で私もBも10円玉から指を離してしまいました。

「しまった!」と思ったけど、とりあえずチビる寸前です。
相変わらず事情がわかってないのか、指をつけたままのAを二人で起こそうと、必死に揺さぶりました。
しかし、ウンともスンも言わないA。もうどうしたらいいのか、大人を呼ぶか!?と思いかけた時、Aがいきなり笑い出しました。体勢はずっとかえないままです。

恐怖が限界に達した私達はAを置いて、叫びながらその教室から逃げ去りました。
そして予習をしてる隣の教室に半泣き状態で飛び込みました。
予習してた子の中に、男友達の顔をみつけ今までの事を話しました。

「そんなアホな」と半笑いで一緒に、コックリさんをやってた教室までついてきてくれたんですが、教室でまだ一人で笑ってるAを見た時は彼も蒼白になりました。
とりあえず、その子もAを揺さぶったんですが、やっぱり起きないので、Aの顔を往復ビンタしました。
すると「あれっ」と言ったA。

友達がいもなく臆病者の私とBは戸口でその様子を見ていました。
そしてAに事情を聞くと「コックリさんをやり出した所までは覚えているが、そこから記憶にない」という事でした。霊を見たとかホラー映画であるような怪奇現象はありませんでしたが、あの時は本当に死ぬかと思いました。

その後、コックリさんに使った紙をどう処分するか、10円玉は、など色々あり、まぁ、その間も少しあったのですが(これは後にその処分等をやってくれた別の友達、それからAが体験した事です。私にはその後一切、霊障とかなかったので割愛させてもらいますが)結論から言うと、翌日、私達がコックリさんをやった教室で期末テストを受けた学生達の半数が気分が悪くなり、異例にもテストは別の日に再度、行う事になりました。
それから私は教頭に呼ばれ、三日間の自宅謹慎を言われました。
「理由は自分でわかってるだろう」といわれ、謹慎処分の理由については触れてくれませんでした。

以上です。長文しつれいしました。

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