部屋の変な気配
2021/05/13
もう18年も前の話だけどいいかな。
高校2年の夏休み、お盆の期間中だったのは覚えてる。朝方、日が昇りはじめ外は明るくなってたが小雨が降っていた。俺は珍しく早起きしちまったなーとか思いつつベットから見える窓の景色に目を向けていた。
ふと気が付くと部屋に変な気配があることに気づいた。誰かいるような不思議な感覚。気がつくと自分の体が動かない、しかし外の音と日が昇るにつれ明るくなる外の景色は認識できている。
すると部屋の隅から声が聞こえてきたんだ、しかも数名が話しいてる声が。しかも内容はまったく不明、「うらわぁうぇあおぇぁうぃかおぇい」みたいな唸るような声がいくつも。
俺の体は動かないが、その声でさらに凍りついた。何故なら声の主の数が増えつつ明瞭に聞こえるくらい接近している。接近してる声を聞いていて気づいたよ、外の雨の音とは違うことに。
耳に聞こえてるんじゃないのよ、声だけ頭に直接流れ込んでる。
そのうち声の主の一人が俺の上にのっかって顔をなでまわしつつ枕に押し付けてきた。目の前に透明だけど人の顔?とゆうか目があるのがわかる、視線を感じるんだわ。
外の日が昇りきって小雨でやや薄暗い景色が見えてるが今起きてる現象に俺はパニくってた。心の中でお経を唱えて(うる覚えレベルなんだけどね)必死に消えてくれと祈ってた。
すると突然体が自由に、しばし放心したのち部屋を出たら早起きのウチのバァさんがいた。
今起きたことを話したら馬鹿にされた。