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父方の両親と仲がすごく悪かった

2019/10/06

俺の母親は、父方の両親と仲がすごく悪かった。
俺はまだ小さかったし、そんなことには気付かなかったが、当時は嫌味やいやがらせが酷かったらしい。
そんな母の唯一の救いは自分の母親、つまり俺の母方のばーちゃん。
どんな酷いことをされても、ばーちゃんがいたことで母親は乗り越えられたと言っていた。
しかし日に日に嫌がらせはエスカレートし、母親は円形脱毛症になるくらいのストレスで、ノイローゼ気味になったらしい。
そんな日々が続いたある日、俺の母親はある夢を見たらしい。
それは不思議かつすこし怖い夢だったらしい。
あくまで聞いた話だが。
夢の中で気が付くと、前方にすでに他界している叔母(母親にとっての)の姿があった。
そしてその横には老婆の後姿がいて、ぼやけてよく見えなかったが、母親は直感的に、自分の母親(つまり俺のばーちゃん)だと思ったらしい。
おばさんがばーちゃんを連れて行ってしまうと思った母親は、今ばーちゃんまで失ったらもう生きていけないと思ったらしい。
そこでおばさんに「おかあさん(ばーちゃん)を連れていっちゃうの?」と聞いたらしい。
そうするとおばさんは「それはお前が可哀相だからしないよ」と言って、その老婆を連れて行ってしまったらしい。
そこで目が覚めたが、いったい何の夢だったか分からなかったらしい。
でも忙しい朝、あまり気にせず朝の準備をしていた。
そこで電話が鳴ったらしい。
電話は父方からだった。
父方の祖母が倒れたらしい。
母親はそれを聞いて、あの夢の意味を一瞬にして理解したらしい。
父方の祖母はなんとか一命を取り留めたが、脳こうそくで今でも言語不自由で半身マヒが残っている。
それ以降、父方の祖父も祖母の介護にかかりっぱなしになり、母親に対する嫌がらせもなくなった。
というより母親は父方の祖父母には会いに行かなくなったし、会いに行かなくても文句を言われにくくなった、といった方が適切かも。
母親曰く、きっと亡きおばさんが連れて行こうとしたのは、父方の祖母だったんだろうとのこと。
おばさんは母親をよく可愛がってくれて、きっと助けてくれようとしたんではないか、と言っていた。
やっぱこういうことってあるんだな、と思ったわ。

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