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琵琶湖にいった

2019/09/07

インフレータブルボート(※ゴムボート)+2馬力で琵琶湖にいったんだわ。
それで夕暮れになって天候が怪しくなってきた。
夕立が来そうな気配・・・と思ってたら先に雷が鳴り出した。
やっべなぁ...と思ってた矢先、ワリとと近所にいきなり落ちた!
クモの子散らしたように湖面のボートが一斉に引き上げていく。
俺らも引き上げようと思ったが、近くでウェーダー(※腰や胸まである長靴)の男が立ち往生しているのが見えた。
ふとももの上まで漬かっていて全く身動きできないように見えた。
そこで俺らはエレキ(※エレキモーター)回して救出に向かうことに。
「おーい、どーしたー、動けないのかー?」男は無言だ。
すると突然エレキが止まった。
「おい、どないしてん?」
「いや、なんか変だ。魚探の数値見てみろよ」
「!?」水深3.6m・・・・・「おい、いつでも逃げれるよう船外機回しとけ・・・」
「お、おう・・・」再びゆっくりとエレキで接近する。
よく見ればウェーダーじゃない。
何か作業服みたいな服に作業帽をかぶっている。
分厚い黒縁の眼鏡、それにおかしな顔色。
最初落雷の衝撃かなんかで死体でも浮き上がってきたのかと思ったがそうではなかった。
なぜならその男が身動き一つしていないのに、こちらに吸い寄せられるように接近してきたからだ。
「逃げるぞ!」
「おう!」しかし今までアイドリングしていた船外機は突然停止した。
スターターを引いても全くかからない。
「だめだ、エレキ、エレキで行ってくれ!」
「な、なんだこりゃ・・・」エレキのフット部(※フットコントロール式:足で操作する部分)から煙が...「だめだ、オール、オールだ!」慌ててオールで漕いで離脱。
その間「ブーン・・」と妙に電気的な音が。
ある程度進んだところで船外機のスターターを引いた。
今度はすぐかかった。
全力で離脱を決め、そのまま出発地点へ。
なあ、さっきのってヤバイやつやんなぁ?」
「おお、マジヤバイわ。ホンマモンに遭遇したんは初めてやで」そして出発点付近まで来た時、豪雨が降ってきた。
「うわ、これスゴイな!」
「まあ腹くくって上陸・・・お、おいあれ!」さっきの作業服の男がボート出したところにいる!なんか水際でアグラかいてこちらを・・・いや、違う。
水の上に座ってる!?「だめだ、ここもダメだー!」また反転離脱!しかしこの豪雨、避難する場所はもう橋の下しかない。
全力で橋に向かって移動。
そこには雨と雷から逃れるために数隻のボートが集まっている。
やれやれと腰が抜ける。
「おいあんたら・・・」他のボートの人が話しかける。
「はい?」
「あれはあんたらのツレか?」指先の方向を見ると豪雨の中、水の上にあの男が・・・下半身から下が水の中のようにも見えるが、このあたりは水深1.5m以上はある。
「いや、違うツレなんかじゃない!ていうかあんたにも見えるのか!?」俺らの狼狽ぶりを見てそれがヤバイものだとわかったらしい。
何事かと他のボートも寄ってきた。
デジカメや携帯で写真を撮るヤツもいた。
オレらはビデオカメラを回した。
夕立はすぐ止み、それととも男も煙のようにすぅっと消えていった。
集まっていたボートも散っていった。
出発点付近にも人が行き交うのを見て、俺らは撤収することにした。
あれ以来作業服の男とは遭遇したことはないが、あれはいったいなんだったんだろう...ビデオカメラにはなぜか黒っぽい霧(影?)しか映っていなかった。

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