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街道筋の老舗旅館にて

2019/07/18

古い街道筋の老舗旅館に家族と泊まった時の事で、
夜遅くトイレに目を醒ましたら、部屋の襖の上にある欄間から明かりがもれていた。
隣の部屋には家族が寝ているはずで、
明かりがついてるのは変だなと思い、そっと襖を開けてみる。
すると、江戸時代風の舞子さんが複数で一人の男を囲い、宴をしていた。
えっなにこれ?と思った瞬間、向こうの全員がこちらを凝視している。
うわっと思わず襖を閉めて、また開けたら暗いなか家族が寝てる。
欄間の明かりも消えていた。
古い歴史のありそうな旅館だけに、一時的に別の時代に繋がったのか、という体験だった。
細かいとこは覚えてないんだけど、
見た目華やかな朱い着物を着てて、肌に白粉は塗ってない女が、
髷を結った着物の男を囲んでいた。
江戸時代風だと思ったのは、
テレビや何かで見る作られた江戸風味とどこか違う、薄ら寒さを感じたから。
怖かったのは全員こちらを凝視してきた事で、何か見てはならないモノを見た気になった。

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