猫が布団に入ってきた
2019/07/11
ある晩、俺が寝ているときに、
うちの猫ではない別の猫が布団に入ってきた。
うちの猫は右脇、その猫は左脇に入り、
俺の贅肉のおなかをもみもみ、
そしてパジャマをちゅっちゅしはじめたんだ。
顔も小さいし、すごく仕草が可愛いんだ。
うちの猫は小さいとき
ちゅうちゅう何かを吸うってことがなかったので、
新鮮でさぁ。
ちっちゃなおてて、
ぷにぷにの肉球、ちっちゃな頭、
そりゃもう幸せさ!
俺も結構おめでたい性格で、
猫というか動物なら何でもオッケー。
深く考えないで、
「Wで猫を抱っこできて今夜はなんていい夜なんだぁ」
とW猫を満喫していたわけ。
翌朝、猫は消えていた。
よく考えたら、
うちは猫を完全室内飼いにしているんだ。
だから猫は出ていくこともできなければ、
どこからも入ってくることもできないわけ。
それがわかっても、
別に気持ち悪いとも思わなかった。
隣の部屋のうちの姉ちゃんは霊感があるんだが、
「あんたの部屋に猫が入ってったから心配したけれど、
どうも成仏したみたいね」
と言った。
どうも動物供養の基本は、
『怖がらない』『愛する』事らしい。
動物好きな人は、
動物霊がひっついてしまうことがあるそうだが、
人間と違いあっけらかんとした霊が多いらしく、
また、そういう人は知らず知らずのうちに
供養しているような事があるそうだから、
特に気にせず動物を可愛がり続ければいいみたい。