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アルコール依存症の影響

2019/07/09

中学2年ぐらいの話だ。
春の天気のよい午前中の10時ごろに、遅いながらも尿意を催して目覚めた。
すると階下から泣き声がするんだ。
正直またかよって思って、しばらくベットから抜け出すのを我慢した。
母はアルコール依存症で、朝も昼も夜も関係なく飲んだくれては、
泣いたり怒ったり、だらしがなく寝てたりしたから、
思春期の自分にとって精神的に辛く面倒で、
(冷たい態度をとるのも罪悪感いっぱいになった)
しばらく泣くのが収まるまで待った。
声はか細くよく聞こえないので、
ベットから降りて床に耳をつけて聞いてみたりしたがあまり聞こえない。
いよいよトイレが我慢できなくなって、腹をくくって一階に降りていったら、
不思議なことに泣き声が聞こえない。
トイレを済ませて母を探し回ったら、母は外で元気に水遣りをしてたんだ。
あっれー、気のせいだったのかな。
階段を降りていく音で慌てて(怒られるのが嫌で)外に出たにしても、
庭には長い時間水を撒いていると分る跡がある。
寝惚けていたんだ、母が元気でよかったと、しばらく忘れていた。
ある日、嫁入りして家を出てた姉と買い物に出かけてるとき、
母の状態はどうだ?という会話になって、
相変わらずだと伝えようとしたら、あの日の朝のことを思い出し、
不思議なことがあったと話したら、姉がすごく変な顔をしたんだ。
姉はなんでも、母に相談されたんだと。
あの日の朝、2階から(私の名前)の泣き声が長い時間きこえて、
何か辛い思いをしてるんじゃないかと、降りてきた私に聞こうとしたらケロッとしてる。
聞き間違えかと思っていたんだと。
なんだか姉も私もゾッとして、(家では不可思議なことがよく起こった)
気のせいだと、誰か近所で泣いてたんだろと思うことにしたんだ。
でも気になったので、家の外で母にそれとなく聞いた。
(中では怖かったので)
するとあの日の朝、女の泣き声が2階から聞こえたとのこと。
私はぞっとしたよ。
私のベットの下は箪笥など収納スペースがあって、
あの日はそれを背にして私は泣声を探してたんだけど、
もし振り向いていたら、そこに泣声の元がいたんじゃないかって。
しかも母は昔、お姉ちゃんが(私が生まれる前に)今の私の部屋を使っていた時にも、
夜に泣声がして様子見に部屋へいったが、姉はスヤスヤと寝ていたことがあった。
そのときと同じじゃないかと言ったんだ。
勿論、しばらく自分の家と部屋が怖くなってたまらなかったよ。
だって私の家は塩も溶けるし、家鳴りも酷い、何かの気配もよくあるから。
たぶん猫を飼っていなかったら、
もっと怖い思いをしたんじゃないかなと思うのです。

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