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テレフォンカード集め

2019/07/06

俺は小学4年から3年間くらい、
テレフォンカード(以下カード)を集めていた。
集めていたといっても、
登下校時に電話ボックスの中に落ちている、
使用済みのカードを拾っていただけなんだが・・・
ほとんどが使用済みで、たまに1・2度数残りがあるカードがあった。
当時は携帯電話はおろか、ポケベルすら普及していなかったため、
通学路にはたくさんの電話ボックスがあり、
平均すると毎日3枚程度拾っていたような気がする。
夏だったと思うが、電話ボックスの中を見ると、奇妙なカードが落ちていた。
白地に青っぽい文字で『○○店の右側』(○○はレンタルビデオ屋の名前)。
手描きではなく印刷されたもので、そこは行ったことのある店だった。
色々なカードを拾ってきたが、ものすごく不思議なカードだった。
レンタルビデオ店の宣伝か?それにしては、内容がなさすぎるし、右側って?
しかも、残り度数が16位あった(と思う)。
何日かたった土曜日だったと思う。
カードに書いてあったレンタルビデオ屋に行き、
書かれていた内容の意味がわかった。
店の前に3台の電話ボックス・・・
そう、その右側のボックス内に、またカードが落ちていた。
白地に青っぽい字が書かれたカードが。
なんて書いてあったか覚えていないが、次のカードのありかだったと思う。
残り度数は15位。
(前回より1度減っている)
マンガや小説のような展開・・・
大冒険の予感・・・
本当にこんなことがあるんだ、って興奮した記憶がある。
度数が減っているし。
このまま1まで行ったら何があるんだ?
数日後、友達2人にここまでの経緯を話し、
カードに書かれた場所に行ってみた。
指定された電話ボックスにカードは落ちていた。
全員興奮。
しかし、そのカードに書いてあった場所は誰もわからなかった。
なんとかしてその場所を調べようと、
10歳位年の離れた友達の兄貴にカードを見せた。
その兄貴はカードに書かれた場所を知っていた。
家から20キロほど離れた繁華街にある、
ボーリング場のゲームセンターだった。
次の休みの日にそのゲームセンターに行き、カードを手に入れた。
その後もカードを拾い続け(この辺の記憶があまりない)、
残り度数がひとケタになったころ、
拾ったカードに、またもや誰もわからない場所が書いてあった。
友達の兄貴に聞いてもわからない。
小学生の俺たちに考えられることといったら、
本屋に行って地図を見ることぐらい。
結局わからないままそこで、冒険を終わらせてしまった。
誰かのいたずらかもしれないが、かなり手の込んだいたずらだと思う。
冷静に考えれば謎な部分はたくさんあるが、
当時の俺たちにとってはすごく不可解な出来事だった。
カードはすべて保管してあるので、探せば見つかるかもしれないが、
いったい何だったのだろう?

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