オカアサン
2019/06/30
小学生の頃に妹が行方不明になり、
1日後に戻ってきた。
帰り際『オカアサン』なるものと一緒にいて、
しばらく一緒に話してから自力で家に帰って来たという。
妹に何があったのかを問い詰めたが、
「昼飯の後に出かけて、夕飯時にそのまま家に帰ってきた。
途中母親に会って話をしただけ。それの何が問題なのか?」
というような話になって、話が進まない。
だが実際はそんなはずがない。
行方不明の届出から既に1日経過していた。
それに警察官に付き添われて帰ってきているので、
その点も激しく喰い違っており、
原因が不明の行方不明者が奇跡の帰宅、
みたいな感じになった。
妹は別に池沼というわけでもないのだが・・・
その一方で、その『オカアサン』なるものは
誘拐犯ではないかという話になり、
一応その『オカアサン』を見つけて
お話を伺おうということになった。
妹には自由に絵を描かせた。
その絵を見た警察は、
改めて妹の証言を元にリアルな感じに描き直した。
「そうそう、これにそっくり」
と妹は言った。
その絵は一本足でマスクをした女が
水を滴らしながら歩く、
という不気味なものになっていて、
それを観た母親がぶっ倒れた。
もう少しいろいろあるけど、
まあこんな感じの体験を妹がした。