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母親の証言

2019/06/26

小学1年の時の話。
母親が学校の吹奏楽の顧問をやっていた。
部活のお遊びの合宿に、俺も連れられて行った。
ログハウスが並ぶ山の中だった。
はっきり言ってぼろい。
コウモリが群で飛んでて嫌な感じだったよ。
ここからは母親の証言であって、俺は確信を持てない。
夜中に生徒の保護者が、
「○○(俺)君の様子がおかしい」
と言って親を呼んだ。
俺が寝てるロッジに来る途中に皆、森中から視線と気持ち悪さを感じてたらしい。
それで俺の所に来た時、俺はブツブツと意味不明な言葉を口にしてたらしい。
見かねた親が話しかけると、俺は
「邪魔をするな!」
と叫んだとか。
その瞬間にロッジ内の人達は、
さっきから感じていた視線や気配が数を増して、
建物を包んでいる、中にも数えきれない程入り込んでいる、
とわかったらしい。
保護者らが声も出せずにいると、俺は
「こうなると思った」
とか言った後に、
「お前らさっさと行っちまえ!」
と叫んだとか。
すると、無数の気配が消えたらしい。
俺はただ寝てたとしか記憶してないから、真偽不明。
次の日から、何故か俺は無音に耐えられなくなっていた。
常にウォークマンを使っている。
寝ている時さえも。
この出来事と、無音恐怖症との関連はわからん。

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