身代り守り
2019/05/30
特にオチはないんだけど、
少し気にかかる体験をしたので・・・。
数年前、仕事で四国に行った時に、
あるお寺に立ち寄りました。
八十八ヶ所の霊場にもなっている有名なお寺です。
一人で参道を歩いていると、
60代ぐらいのおばあさんが突然後ろから私の手を掴み、
「あんた、これを持ってなさい!」
と言って、お守りを渡してきました。
小さなお地蔵さんの付いた、
どこにでも売っているような身代り守りです。
わけがわからないし
「え?え?」
となっているうちに、
おばあさんはどっかへ行ってしまいました。
気味が悪かったものの、寺で突然貰った身代り守り。
捨てたり無くしたりするのもバチが当たりそうで、
財布の小銭入れの中にいれて持っていました。
それから特に何も起こらなかったのですが、
去年、車で玉付き事故をしてしまいました。
私も相手も怪我は殆どなく終わったのですが、
財布を見てみると、お守りがないんですよね・・・。
たまたま事故と同じ時期にどこかに落としたんでしょうが、
守ってくれたのかな、と勝手に思っていました。
そして最近、大阪の御堂筋線に乗っていた時のこと。
電車でうとうとしていると、
隣に座っていたやはり60代ぐらいのおばあさんに梅田で、
「ほら降りないと」
と肩を揺すられました。
降りる予定の駅でないのですが、寝ぼけていたのもあって
『ここが自分の駅だ!』
と思って降りてしまい、
電車は行ってしまいました。
本当にそれだけの出来事で、
別にこのあと電車が事故したとか、
近所で何かあったとか何もないんですが。
ふと四国であったおばあさんにその人が重なったので、
思いだして書いてみました。
電車を途中で降ろされたのは困りましたが、
何かから未然に守ってくれた。
そう思うことにしています。