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田舎の廃校

2019/05/22

俺の田舎にある廃校にはその昔、小さな男の子がかくれんぼの最中に、隠れるところが悪かったのか知らんが、窒息死して短い生涯を絶ったという噂が、相当昔から流れていた。
そんな噂は遠の昔に忘れており、俺が大人になって久々に田舎に帰って、田舎友達とワイワイした帰りに、興味本位で例の廃校にを探索することになった。
廃校は今でも普通に誰でも入れる。
俺と友人合わせて4人で廃校に入った。
廃校の廊下にはサッカーのゴールまでとは言わないが、物凄く横に長いでかい鏡がある。
そこで俺らは立ち止まり、4人並んで鏡をみた。
そしたら友人の一人が、「いま5人いたよな・・・」と言い出した。
そいつは当時から嘘が大好きなやつで、冗談かと思ってた。
そしてもう一人の奴が、
「ここってそういえば、昔かくれんぼの最中に○○君って亡くなった子がいる廃校だよな・・・」
と言い出し、全く忘れていた記憶が蘇り、みんな怖くなりはじめた。
とりあえず横の教室に入り、4人は座りながら一服してたら、ボロボロの掃除用具入れのロッカーからドン!!っと言う音が聞こえた。
「今の何だ・・・?猫か・・・?」
と俺は言った。
すると友人の一人が、
「も~良いかい?」
と、かくれんぼでは定番の呼び声を面白半分で喋りはじめた。
するとその直後、さきほどのロッカーから、
「も~良いよ・・・」
と、とても悲しそうな幼い男の子の声が聞こえて、俺らは一目散に逃げ出した。
翌日、おもちゃ屋で子供が好きそうなおもちゃを買い、4人でその教室にお供えをし、線香を焚いて帰ろうとした。
そしたら、廊下の遥遠くの方に人影を感じた。
それは男の子だった。
その男の子は
「またいつでも来てね」
と笑顔で言いながら、俺たちに手を振りながら消えていった。
今でも田舎に帰る度にそこの廃校に寄り、おもちゃをお供えして、俺らはその男の子の名前を呼び、「みーつけた」と言ってあげている。

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