裸婦像のデッサン
2019/05/19
大学時代の話。
風邪で高熱にうなされてたんだけど、
その日休むと美術の単位を落としてしまうので、
必死の思いで学校に行った。
その日は裸婦像のデッサンで、
半ば朦朧としながらペンを走らせた。
で、だいぶ描きあがった頃、後ろから覗き込んだ教授が一言、
「お前、コリャなんだ」
ハッとして見直してみれば、そこに描かれてるのは、上から見下ろした姿の女性像。
やや見上げるこの位置からは、描けるはずの無いアングル。
しかし自分では間違いなく、目に見えてるものを写していたはずだった。
つまり何が言いたいかというと、
俺 は 半 分 逝 っ て い た 。
「幽体離脱してました」
教授にはそれで納得していただきました。
当方美術評価はA。
決してデッサン狂いだったわけではなく、
そんなレベルでもありませんでした。