従姉妹が交通事故で亡くなった
2019/05/17
従妹が19歳という若さで
交通事故で亡くなりました。
半年位経った頃、夢を見ました。
従妹の家に沢山の人が訪れ、
皆それぞれ食事をしながら談笑しています。
わたしの隣には従妹が座り、
ずっとおしゃべりをしていましたが、
その場に居る誰もが従妹は死んでいる人と分かっている、
といった内容でした。
そろそろ宴もお開きといった頃、
従妹がすっと立ち上がり、
「わたしもう帰るね」
と言いました。
帰るって言ってもここは従妹の家なのにと、
悲しくなりました。
従妹のお母さんも行かないでとは言えずに、
涙をこらえて
「行ってらっしゃい」
と言っていました。
全員が泣きそうになりながら
玄関で見送りをしようとすると、
従妹が突然
「わたしの靴がないの。どこ?」
と言いました。
慌てておばさんが探し出した靴は、
泥のような茶色のシミで汚れていました。
靴を履くと従妹は悲しそうな顔で振り向き、
「ねえ、わたしどこへ帰ればいいの?」
と言いました。
おばさんは泣きながら空を指差して
「あっちだよ」
と言いました。
朝起きてこの話を母にしました。
母が従妹のお母さんにそれを伝えると、
「実は事故の後どんなに探しても靴が片方見つからなかった。
Uちゃんの夢の中でも履かせてあげられて良かった」
と言っていたそうです。