○○岬の神社
2019/05/11
2年前の夏、友人4人で海に行ったとき、一人が「どうせなら今夜は肝試しをしよう」と言ってきた。
「別にいいよ」と返すと、「じゃあ、○○岬でいこう」と、車で30分ぐらいかけてわざわざ移動。
ビールも飲んでいたしテンションも高かったからさして苦にならず、騒ぎながら○○岬の神社へ到着。
「霊感もないし、別に怖くねーw」
とか言ってたけど、友人の一人が突然ぐずりだした。
「あぁなんか見える・・・」
とか言ってた。
そういうの全く信じていなかったから、
「はいはい、見える見えるw」
とか言ってたんだけど、
そいつが指差す方を見ると、確かに何かが動いている。
ふらふらというかゆらゆらというか。
根が小心者の俺は怖くなったから、
やっぱりやめようかと声をかけようかと思っていたとたん、
「やめろー!やめろー!」
と確かに2度、神社の奥から叫び声が聞こえてきた。
友人たちもびっくりして急いで車に避難、その場を離れた。
帰り道、
「さっきは、やばかったな」
なんて話していると、
「実は逃げるとき肩を引っ張られた」
とか、
「俺は足が異様に重かったとか」
言い出して、
「まじかよ」
と俺。
この時点で完全にびびってた俺は、
「さっきあの『やめろー』って言葉の前、実は俺やめようかと思ってたので、見透かされたみたいで怖かった」
と言うと、友人たちは
「そんな言葉聞いていない」
と言った。
「え、俺ら一斉に逃げ出しだのは、声が聞こえたからじゃねーの?」
と言うと、
「動いてたやつが突然大きく広がって消えたから」
とか、
「神社の横に女の子が見えたから」
とか、みんなばらばら。
結局なんだったんだってことになり、結論も出ないまま帰宅した。