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痛いよぅ~、痛いよぅ~

2019/05/11

中学生の頃、ひとりで留守番をしていたら、
「痛いよぅ~、痛いよぅ~」
とすすり泣く声が聞こえた。
すぐに止んだけど、
恐くなって寝たふりをしたり、
他界した父の仏壇に守ってくれ~と拝んだりした。
数カ月後、
思いっきり足の小指を引っかけた私の口から出たのは、
あの時の
「痛いよぅ~、痛いよぅ~」
という声そのものだった。
なんだ、あれは未来の自分の声だったのかw
悲惨な目に遭った死際とかじゃなくて
足の小指程度でよかった。
あれから包丁で指をツメかけたり
何度か痛い思いもしたけど、
もう声が聞こえることはなかったな。
本当の死際の声が聞こえたら嫌だなあ。
そういうのはよく大人になると聞こえなくなるというけど、
子供時代の精神の不安定さとかからきてるんだろうか。

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