音楽室でピアノの練習をしていた
2019/05/04
高校の時の音楽の先生から聞いた話。
文化祭の近いある日、
音楽室で一人残ってピアノの練習をしていた所、
入り口付近に人の気配がする。
ピアノを弾いているため、
その先生の位置からは誰が来ているのか分からない。
てっきり生徒の誰かが
文化祭の相談にでも来たのかと思って、
「いいよ、入ってきなよ」
そう何度か声をかけたが返答は無い。
どうしたのかな・・・と思ううちに、
パタパタパタ・・・と足音は去っていった。
不思議に思って入り口を覗きに行くと、
そこに小鳥の死骸が落ちていた。
何とはなしにその先生は、
『ああ、死んじゃった子なんだな』
と思ってしまったそうだ。
かわいそうな小鳥は、
校庭のすみに埋めてあげたらしい。