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真夜中の普通電車

2019/04/26

いま唐突に思い出した不思議体験。
数年前、大学生だった私は、田舎町で一人暮らしをしていた。
アパートは駅から歩いて5分の線路沿い。
駅からはずっと線路に沿った道を歩く。
ある日、友達と遊んでいて23時半の終電を逃してしまい、
夜中の2時頃に最寄り駅まで車で送ってもらった。
線路沿いの道をいつものように歩いていると、
背後からライトの光に照らされた。
電車が来たらしい。
作業車かな?と思い振り返ったら…見慣れた普通電車が走ってくる。
少し驚いたが、回送車だろうと思ったそのとき、電車が私を追い越した。
そこそこ乗客を乗せて。
しかも、その乗客がほぼ全員、私のほうを見ていた。
さすがにぎょっとして足を止めた。
普段8両編成なのに2両しかないその電車は、
あっという間に去っていった…。
結局そこに4年住んだけど、あのとき以外に、
真夜中の2時に普通電車が走ったことはない。

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