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臨死体験?

2019/04/23

けっこう昔の出来事なんだが、
俺が小学生のとき臨死体験?にあった。
海水浴場で溺れて死にかけたことがきっかけだった。
家族で行った海水浴場で、
俺がそこで泳いでいるときに突然足がつって溺れた。
ヤバイ、ヤバイ!!って思いながらも海水をどんどん飲み込んで、
そのまま意識が薄れていった。
んで気づいたら一面の花畑の中行列に並んでた。
土がむき出しの一本道に長い長い行列があって、そこの中に居た。
手にはなんか小さい何も書いてない紙を持ってた。
でも不思議と怖くはなかった。
花畑をボーッとみながら行列は少しずつ進んでいった。
大分進むと小さな駅が見えてきたんだ。
木造の駅レトロチックっていう感じの。
SL機関車が止まってた。
駅の中に入ると、普通の駅員さんが黙って
切符みたいなものを受け取ってパチンって印をつけてた。
俺は今持ってるこの小さな紙が
「これが、切符なんだな」
ってなんとなく理解した。
んで機関車に乗り込み座ってボーッっと外を見てた。
どれだけ進んでも綺麗な花畑だった。
ちなみに、行列に並んでるときから、
まわりの人たちはみーんな無言だった。
本当に静寂に包まれているって言うか、
俺も別におかしいとは思わなかったし、
なんか喋りたくなくなるというか、
黙っているのが普通という感じだった。
どれぐらい座席に座ってただろうか、
かなりの時間がたったとき機関車が駅に止まった。
俺はなぜかわからないけど
「ここで降りなきゃ」
って思って降りた。
ほかにも数人は降りていってたな。
ほとんどの人は座ったままだった。
駅に降りて切符を渡すと、俺は待合室に入った。
うまく言い表せないけど、そうしなくちゃいけない気がした。
木造でカビ臭かったのはギリギリ覚えてる。
ほかにも数人が待合室に入ってきて、
みんな黙って座って何かを待ってた。
またそれから結構長い時間が経って、
一人、また一人と突然待合室を出て行った。
んでまた時間が流れた。
んで突然カーチャンの声が聞こえた。
「○○(俺の名前)!!○○ー!!」
って声が。
俺は別に感慨もなく
「あ、いかなくちゃ」
って思って待合室をでた。
んで気づくと浜辺に居て、近くにカーチャンがいた。
俺が溺れてから三十分も経ってなかった。
多分、臨死体験と思う。

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