駅で最終を待ってた
2019/04/21
10年くらい前。
家に帰る時、出先の電車の駅で最終を待ってた。(午前1時くらい)
快速停車駅というのもあり、ホームには20人くらいの乗客がいた。
何気なく見ていた先に、椅子に座ってる学ランの男の子(12~14歳くらい)を見た。
こんな時間に一人か?なんて思ってたら、
一人のおばさん(50歳くらい)がその男の子の上から座ったじゃないか。
おばさん気付けよ!と思う間もなく驚いたのはその後、
男の子に重なるように、おばさんは普通に椅子に座った。
つまり、男の子が透明?で、おばさんは気付いてない人間だったんだ。
イメージ沸く?
男の子はおばさんのお腹に両手を回して、少し笑った所で消えた。
そのおばさんとは下りる駅も一緒だったんだけど、すぐ別々の帰路になった。
変わった様子は無かった。
俺は疲れてたんだと思う。
二人の年齢から、親子じゃないかと。
男の子は亡くなってて、母親に会いたい気持ちから…
いや、そんな霊的なものはないんだ。
やっぱり俺は疲れてたんだ。