山の遊歩道を散歩していた
2019/04/19
犬と一緒に、
最近出来た30分で山を一周できる遊歩道を散歩していたら、
なかなか展望台に着かず、
道を間違えて山奥まできてしまったことに気付いた。
仕方なく元来た道を歩いてると、
正面から手ぬぐいを首に巻いたお爺さんがやってきた。
突然お爺さんに
「こんなとこで何やってるんだ!」
と怒られ、ビビって黙ってしまった。
すると
「●●(住んでる土地の名前)の○○(私の名前)じゃないか?」
と、知らない人から私の名前が出てきて
びっくりしてしまった。
「ちゃんと守ってるからもう帰りなさい」
と言われて、はぁすみません…と言いつつ
不思議な気持ちで家に帰った。
夜、お母さんにこのことを話したら、
どうやら私が迷い込んだ所は母方の実家の山で、
山を管理しているような人はいないとのことだった。
うちの山だったことに一番びっくりしたけど、
あのお爺さんは何だったんだろうと思った。
あと、その山には熊がいて、
今年はどんぐりが不作で人や民家に被害が何件かあるし、
相当ヤバい場所を私は散歩していたらしく、
お母さんに驚かれた。
さらにお母さんが言うには、
そのお爺さんは死んだお祖父ちゃんかもしれない。
お祖父ちゃんは、
何個かある山でその山から見える景色が一番好きで、
よく手ぬぐいと麦わら帽子を持って手入れにいっていた。
今日私が歩いた遊歩道は、
一番きれいな景色が見える山の表の方を
お祖父ちゃんが市にあげた所だという、
仰天のエピソード付きで教えてくれた。
お母さんが
「私も逢いたいわねぇー」
って言った時の笑った顔がとても不思議な顔だった。