ネット上に存在する不思議で怖い話を
読みやすく編集・修正してまとめました

本文の文字サイズ

4階の部屋

2019/04/15

緊急帝王切開で出産入院した時、
2階3階の一般部屋は満杯で入れなかった。
(そこの産科は、二人部屋と一般個室から選べる)
私は一般個室を希望していたが、空いていない。
二人部屋のベッド一つも空いていない。
仕方ないので、初日は1階の経過観察室?のベッドで過ごし、
二日目に
「一般個室料金で良いので、4階の部屋を利用して貰えますか?」
とお願いされた。
4階の部屋、そこはワンルーム並の設備、家具家電がおかれた特別個室。
家族も寝泊まり出来る様にか立派なソファベッドがあり、
クローゼットには布団一式、システムキッチンやシャワー室、
とにかく豪華すぎる部屋。
母子別室の為、夜はゆっくり休めた。
そこに移って三日目の夜。うとうとしていると、
廊下から男性の話し声が聞こえた。
隣の特別個室(と言うか特別~は全部で2室)の方の身内かな?と思ったが、
何かがおかしい。
帝切の傷口が痛むがドアの前まで行き、耳を澄ます。
すると、奥から大人の泣き声が複数聞こえ始め、読経が始まる。
不気味だし、疲れているのかな?気のせいだろう、とまたベッドに戻り眠る。
私は疲れていると耳鳴りがしたり雑音が聞こえたりする体質で、
ベースの音やエアコンの音がお経の様に聞こえたりする。(これもオカルト?)
で、夢を見た。
引き戸を開き、和尚さんらしき人が廊下に出ていく。
喪服姿の人々がお礼を述べて見送る。
中の部屋は和室。真ん中にベビー布団が敷いてある。
場面は一転。
薄青色のつなぎの清掃員二人が、さっきの和室に掃除機をかけ、
焼香台を片付けていた。
目が覚めたのは朝方だったが、もう汗だく。やけにリアルな夢。
で、昼食前にドアをノックされた。
「部屋のお掃除に来ました」
…薄青いつなぎを着た清掃員二人。
傷口が痛み、掃除の間はソファで横になろうと思ったが、
「その体勢じゃキツイでしょう」
「埃も出るし、他の部屋でお休みになって下さい」
と言われた。
他の部屋?隣部屋は空いたのかしら?と思ったら、
エレベーター側からは見えない廊下に引き戸からあり、そこに案内される。
引き戸を開くと…和室。夢で見たままの和室。
パニックになりながらも体の為に横になってみたが、
頭痛がして何故か涙まで出てきた。
清掃員が「終わりました」と呼びに来てくれた際に、
「あの和室も特別個室か何かですか」
と聞くと…
「あの部屋は時々集まりに使うだけで、部屋が満室でも泊まれないし、
面会室でもないし、まあスタッフの会議室みたいな所」
との返事。
私が昨日聞いた声が間違えなかったとしても、…あとは完全に夢だよね?と思いつつ、
凄く気味悪くて、不思議話としても今まで誰にも言えず。
思い出す度、忘れようと反射的に拒否。

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

人気の投稿

人気のカテゴリ

RSS