寝ている間に足の裏を爪で引っ掻く幽霊
2019/04/14
家には昔、寝ている間に足の裏を爪で引っ掻く幽霊が出没して、
家の母がその被害に遭い、酷い時は足の裏の生皮を爪一本分の幅で剥がれて、
歩くのに難儀していた。
そいつは部屋を変えてもなぜか必ず母の所にしか現れず、母を困らせていたんだが、
ある時、自分が夜更かしをして深夜3時位に布団に入りながらまったりしていたら、
足の裏にいきなりやたら冷たい何かが触れて、
その後にそのなにかがつーと足裏をなぞる様に動く感覚がする。
なんとなく、直感で『こいつだ!』と感じたので、
引っ掻かれてない方の足で
『手がこの位置なら多分頭はここだろう』
って位置を思い切り蹴飛ばした挙句、
ついでに踵落としもして、
オマケに読んでたジャンプまで投げつけてやったら、
その感覚は消え、それ以後俺は同じ目に遭う事も無く、
おまけに毎回被害に遭っていた母のそれもピタリと収まり、
もっと速くに俺の所に出てくればさっさと退治出来てたのにねと笑った。