用意周到
2019/04/11
自分が体験した話。
とある夏、一晩中Aと遊んだ後に、
虫除けにアースレッドした方が良いよと言うので
虫嫌いの私はAに手伝って貰い
1Kの狭い部屋にある家電製品や、
ベッド等にナイロンや新聞紙を掛ける作業をした。
狭い部屋でも、音楽機材やレコード、
本等が大量にある為に
完全に準備を終えるには結構な労力を使った。
「疲れたから少し休んでから部屋を出よう」
とAが言い
私も疲れていたので同意し、
疲れからいつの間にか寝てしまった。
気付いた時には煙の中で、
激しい咳に見舞われ混乱しながら玄関から脱出。
Aのことを思い出し部屋に戻ると居なかった。
Aが、私が寝たのを見計らって
アースレッドを焚いたようだった。
後で聞いた所、
Aは私を心底嫌っていたらしい。
ちなみに、
机の上には私名義の遺書が置かれていた。
自分にとっては洒落にならない位怖かった話です。